AKBとトランプ大統領
現在はピン(1人)で活躍できるアイドルがほとんど見当たらない。活躍しているアイドルはジャニーズなんかをみてもほとんどグループである。
1人ではアピールが弱いのだろう。キャラが強力な個性が不在だと言ってもいい。
この「アイドルのグループ化」は、メンバーの数が多いほど効果が大きいという一面があるようだ。その効果を最大限に追求したのが、いうまでもなくAKBとその派生グループだと言えよう。
1人1人の個性が弱いとしてもあれだけの数がいればファンからするともしかしたら1人くらいはお気に入りが見つかるかもしれない。売る側からするとうまく考えられた仕組みである。
また、グループ内のメンバーからすると、本人のキャラが弱いとしてもAKBの看板が補ってくれるという効用がある。メンバーはAKBという囲いの中に入ることで、ピンでいるより知名度を上げることができる。
こういう構図って、(ちょっとこじつけだけど)トランプさんが進めている保護主義とか米国第一主義となんか似通ってないかと思う。
トランプさんはアメリカの内側にいる人や、アメリカに迎合する企業はウェルカムだが、異を唱える人には厳しい。結果、どうなるか。「じゃあ、トランプさんの懐に入ったほうがラクだろ」ということで、一部の自動車メーカーなんかはトランプさんの意に沿った発言をするようになっている。AKBを目指す女の子たちのようなものではないか。
米国は依然として世界の超大国なわけで、強者としてそういう戦略はもちろんアリなんだろうが、時計が逆戻りしているような気がしないでもない。
AKBの手法がいつまでも続くとは考えにくい。同様に、トランプさんもいろいろと考え直す時期がいずれくるのではないかと思う。知らんけど。
紅白歌合戦
【メモ】
年末の紅白歌合戦で話題になったのは、星野源が歌ってたときに審査員の新垣結衣が「恋ダンス」の振りをやったことだろう。私はラジオで聴いてたのだが。
これは民放のドラマの主題歌である。一昔前なら他局がらみの楽曲で出演するというのは民放でもあんまりなかったのではないか。
ましてやプライドの高いNHKである。
史上空前のヒットとなった「およげたいやきくん」は民放幼児番組の曲だったためか、なぜか紅白には出ていない。
そう考えると、NHKの体質もだいぶ変わってきたような気がする。おもしろければ、もしくは話題になればなんでもアリというか。その良しあしは私には判断がつきかねる。
また、昔なら「審査員が特定の出演者に肩入れしている」と視聴者からクレームが来たのではないかと思うが、さすがにそんな時代ではないのだろう。