ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

牛逃走

昔の出来事を書きつづっていると、次々と記憶がよみがえってくるものですね。

うちでは昔、乳牛を飼っていました。もともと祖父が飼っていて、それを叔父が引き継いでうちの隣で数頭を飼っていました。半世紀近く前とはいえ、近所で牛を飼っている家は珍しく、子どもが写生に来たりしていました。

ある日、事件は起きました。自宅の近くで遊んでいると、大きな声がしました。声がした方を見ると、白黒ぶちの巨大が動物が田んぼを走り回っていました。飼っていた牛が逃げ出したのです。

飼い主だった叔父は必死の形相で牛を追いかけました。たぶん、わたしは子どもだったので、危ないから近づかないように言われていたんだと思います。くわしい顛末は忘れてしまいましたが、なんとか牛は捕まって事なきを得たんだと思います。近所には民家もあったので、けが人が出ていたらたいへんなことになっていたことでしょう。

わたしが覚えているのは、ふだんは牛舎にいる牛がなぜか原っぱを走っている光景です。こども心になんかシュールだと思いました。

その後、牛を飼うのもやめてしまい、叔父も亡くなってしまいました。これまた遠い昔のお話でした。

明星と平凡

前回の天才バカボンに続いて半世紀近く前の話です。

幼いころ、母親の実家に行くと楽しみなことがありました。実家にはわたしより10歳くらい上のいとこのおねえちゃんがいて、「明星」と「平凡」を購読していました。それを読むのが楽しみだったのです。

若い人にはわからないかもしれませんが、「明星」と「平凡」というのは芸能人(とくにアイドル)のグラビアや記事が載っている雑誌です。現在のようにネットが発達している時代ではないので、テレビに出ている芸能人の詳しい情報というのは、こういった雑誌で入手するほかなかったのです。

うちの家庭はどちらかというと堅いほうで、母親の実家でわたしがこういった雑誌をむさぼるように読んでいるのを母親はあんまりこころよく思っていないようでした。しかし自分のめいに「こんな雑誌をうちの息子に見せるな」と言うわけにもいかないでしょうし、まあ黙認するしかなかったのだと思います。

いとこのおねえちゃんはフォーリーブスの大ファンでした。そのおねえちゃんには、当時大流行していたボウリングに連れて行ってもらいました。自宅にレコードプレーヤーもないのに、シングル盤も買ってもらった思い出があります。麻丘めぐみだったかな。

なつかしいのでググってみました。平凡はなくなってるけど、明星はいまもあるらしいですね。

天才バカボン

小さい頃、体が弱かったので医者によくかかりました。風邪ひいたりとか、扁桃腺を腫らしたりとかです。

子どもだから医者にひとりで行けるわけもないので、母親が付き添ってくれました。

待合室に行くと、私と同じような子どもがたくさんいました。ということは順番がなかなか回ってこないということです。熱っぽくてしんどいわけですが、がまんして待つほかありません。

そんなときにわたしは母親におねだりをしました。「天才バカボンが読みたい」と。

ふだんは漫画なんかはあんまり買ってもらえない家庭だったのですが、病気のときだけは特別だったのでしょう。母親が近所の本屋で単行本を買ってきてくれるのでした。

天才バカボンの連載開始から今年で50年らしいですね。ということはわたしが本を買ってもらっていたころというのは出始めのころだったのでしょう。連載のほかにアニメ版も放映されていたと思います。

わたしは50代半ば、母親も80代になりました。月日のたつのは早いなあと思い返しています。

 

 

胃カメラ その2

胃カメラの続きです。

思わぬ副産物が生まれました。禁酒です。

そもそも検査の前夜は禁酒ということでした。胃カメラが終われば飲めると思っていました。

ところが当日、内視鏡で生検(胃の内壁の組織を採取すること)をすることになりました。

生検をすると事後に内壁から出血する場合があるので、飲酒は厳禁なんだそうです。

医者にそう言われたら仕方がありません。3日間です。検査の前日も含めると4日ということになります。

この世に生を受けて50数年のうち、半分以上の年月でほぼ毎日、酒を欠かしたことがありません。

風邪をひいたり、二日酔いで酒を控えたことはありますが、記憶の限りでは4日間の禁酒というのは私の人生で空前絶後のことなのです。

とりあえず2日間控えてます。夜もだらだら酔っ払って呑まないので、早く寝ます。朝も酒が残ることがないのですっきりと起きられます。

禁酒、けっこういいんじゃないか? まあ続かないと思いますけど(笑)

胃カメラ

人生3度目の胃カメラでした。

初めて体験したとき、医者や技師から「こんなにうまくいかない人は初めて」と悪態をつかれ、わたし自身も「もうこりごり」と思ってたのですが、バリウム検査の結果によってはいやおうなく胃カメラはやってきます。

前回は全身麻酔で寝てるうちに終わりました。これはラクでした。ただ「永遠に麻酔からさめなかったらどうしよう」と思ったのは事実です。

今回も全身麻酔でやりました。というか全身麻酔をかけなければ胃カメラ自体ができないのです。

1回経験しているとはいえ、大の大人ですが、正直、非常に心細かったです。わたしの不安な様子を察してか、技師の女性が背中に手をあててくれ、なんだかすこし安心しました。

結果はとくに異常はありませんでした。受けずに済むのなら、受けたくないですね。というか、もっと患者に負担がない検査法を開発してほしいものです。

女性の名前

むかしから知り合いの女性をファーストネームで呼べません。どうしても名字で呼んでしまいます。

女性から「なれなれしい」と思われたらイヤだな、という意識が働くからかもしれません。

男性の中には、女性をファーストネームで呼んでも違和感を持たれにくい人がいます。女性との距離を縮めるのがうまいというか。そういう人にあこがれてました。

本当はファーストネームで呼んでみたいところですが、よく考えると、これからさらに難しくなるような気がします。

というのも、50代の私にとって女性の多くは年下になってきています。へたにファーストネームで呼ぶと、セクハラやパワハラのたぐいに受け取られる恐れも出てきます。これはまずい。

「おっさんがムリしてファーストネームで呼びやがって」と思われるのもなんかしゃくです。

まあ、ムリにファーストネームで呼ぶのは得策でないんだろうな、ということかもしれません。

と、ここまで書いてきて、あることに気付きました。私は女性ばかりでなく、男性もあんまりファーストネームで呼ばないなあと。

勤め先なんかはもちろんですが、学生時代の友人なんかもほとんど姓で呼びます。例外は近所の人たちですが、これは田舎だと近所でみな似たような姓の人が多いので、ファーストネームで呼ばないとこんがらかるからです。ちょっと脱線しました。

もうひとつ言うと、自分も親や親戚以外の人からファーストネームで呼ばれるのがあんまり好きでないということに気付きました。自分がされて好ましくないことだから、他人に対してもなんかやりにくいという心理が奥底にあるのかもしれないとあらためて思いました。

 

冷やしぶっかけうどん

ここ2、3日、めちゃくちゃ暑いですね。その前の寒かったときに喉が痛くなって風邪だと判明しました。今は暑いから夏風邪みたいな感じで熱っぽくて非常にしんどいです。

こういった体調なので、食べるものも困ります。本日は初めて「○亀製麺」の冷やしぶっかけうどんを食べました。

うどんは真夏でも熱いかけうどんをだいたい食べるのですが、さすがに熱っぽいので食べる気がしませんでした。ので、冷やしぶっかけにしたのです。

ほんとはかけうどんの冷やが食べたかったのですが。

食欲がないと言いながら、卵かけごはんはしっかりと食べました。やっぱり卵かけごはんはいいなあ。

卵かけごはんについてはまた稿をあらためたいとおもいます。