ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

「市民しんぶん」

上記は、京都市の広報紙の名前である。この「市民しんぶん」は以下の点でなかなか興味深い。とにかく現在のトップの写真がよく登場するのだ。たとえば11月1日号だと、いきなり1面から写真5枚のうち3枚がそのお姿。1枚は全景で中央に小さくトップが写っている。これではお顔がよくわからないと担当者が判断したのかどうかわからないが、右上には小さくアップ写真もあしらってある。さらに表彰状贈呈の様子を撮った別の写真もある。これで都合3枚。うーん、くどいうれしいなあ。あくまで個人的印象だが、毎号ともだいたい1面には1枚ぐらいお姿が出ているかなあ。1面に出ていなくてさびしく思っていると、中の方の面で登場していることもあるからうれしいサプライズだ。

まず疑問。こうやって広報紙に首長がひんぱんに登場するのは他の自治体でもそうなのか。それとも京都市特有のことなのか。加えて京都市にはこの市民しんぶん以外にも行政区ごとの広報紙もある。こちらにも首長の写真がよく出てる。市役所の広報コーナーでは全区の広報紙が見られるが、そのお姿が拝見できるありがたい区の広報紙はけっこう多い。いわば親方の「市民しんぶん」にすでに写真が出ているのに、ご丁寧にもその上に出先でも掲載しているのだ。こうなるとまるでどれだけ首長の顔を出すかを各区の広報担当者が競っているかのようだ。

不思議その二。でも「市民しんぶん」も区の広報紙も過去に一時期、首長があんまり登場しなくなったことがあったように思う。4年に一度の市長選の前である。選挙の事前運動だと対立候補から揚げ足を取られたらまずいという判断だったんだろうか。選挙が終わるといつもどおり出るようになったように記憶しているが、やっぱり気のせいかなあ。

以上はあくまで印象である。だから、京都市の広報紙での首長の写真の掲載頻度が他紙に比べて多いのか少ないのかや、「市民しんぶん」と各区の広報紙で首長がどれだけひんぱんに登場しているのか、はたして選挙が近づくと掲載頻度が減ったのか−などは実際に証明されているわけではない。できれば機会があればいちど調べてみたいと思っている。具体的な数字を出せれば説得力も出るだろう。

そういえば来年2月は市長選だ。これからはそのお姿を紙上で見る機会が減っていくのだろうか。と思っていたら現市長は不出馬なんだという。それなら選挙との絡みを気にする必要もないだろう。心配は無用だ。2月までばんばん登場しちゃってください。

追伸。そういう意味では「きょうと府民だより」もけっこうきっついですなー(実はこっちのほうが強力な印象すら…)。意外なところで府市協調だあ。自治体の広報紙って、まあそんなもんなのかもしれんが。