ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

役人天国、京都? リターンズ

よほどハラにすえかねたのか。財務省から全国一職員給与水準が高いと試算された京都市と京都府が6日、同省に「試算は恣意的な数値で、市民・府民に誤解を与える」との質問書を出した(7日の京都新聞朝刊)。事実上の抗議だろう。

ことの経過は前のエントリーをみていただきたいが、市や府は、同省試算が従来のラスパイレス指数と違って職員の職責や構成比率を反映しているのはおかしいとしている。たとえば職員構成に関しては、新規採用を抑制して行政改革に取り組んでいる自治体ほど数値が高くなってしまうからという。

これは年齢構成が高くなるからという意味だろうと思う。ただ、そこまでいうなら、その前提も書いてほしいよなあ。それは職員の生首は切らないから、総員減は新規採用抑制でしか進められないということだ。リストラを進める民間と違って公務員は守られてるってことじゃないのか。

もう一点。では職責についてはどうなのか。記事では、職責を比較すること自体が無理、とさらっと書いているが、これはもとをたどっていくと、会社でいうところの課付課長とかが、京都市などの場合は国に比べて多いという意味なんだろうか。課長としての権限はなく、仕事は課員なみなのに、俸給は課長級なみで、仕事と給与とがつりあわないということなのかな。これについて京都市の見解が聞きたいところだ。

この問題で総務省のHPをみていたが、ラスパイレス指数は「ラス」って省略するのが通なのね。なんか中央官僚みたいでカッコいいかな。こんど使ってみよう。

ところで、予算編成を控えた微妙な時期に財務省に抗議とは市・府はずいぶん思い切ったものですなあ。市長はもう引退だから破れかぶれなのかな。本当は市も府もおよび腰だが、府知事は自治省出身だから、総務省がけしかけてやらせてるのかな。以上は邪推ですが。

新聞記事についてもっと詳しく知りたいと思い、市や府のHPを見たが、この質問書については載っていなかった。誤解というのなら、それを解く努力を市民・府民にもしたらいいのにとも思う。