ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

ネット時代の整理術

知的活動のツールの中心がパソコンに移って久しいです。整理術もパソコンを利用したものがたくさんあります。でも、見ていると、カードのKJ法など既存の方法論をパソコンにおきかえたものが多いような気がします。既存のものをパソコンを使ってできないかという発想でやりだしたわけですから、ある意味、当然といえば当然でしょう。
でも、なんかもったいない。
整理や分類は、目標物をいかに容易に検索できるようにするかが目的のひとつです。でも、パソコンには検索機能があるから、それほど整理していなくてもワード検索などで目標物を探し出してくれます。だから紙ベースで有用だった時間順や項目ごとの分類はあまり必要ないような気がします。
むしろ重要なのは、一覧性の確保ではないでしょうか。画面いっぱいに複数のファイルを並べて眺めていると、新しい発想を思いつきそうな気がするんですが。だから最近はあまりフォルダで細かくファイルを分けないようにしています。
それと、パソコンの機能を中心に考えて、新たな整理法を発想してみることも大切なのではないでしょうか。たとえて言えば、シンセサイザーを使ってアコースティック楽器の音色を再現しようとするのではなく、シンセサイザーでしか出せない音色を追求するイメージです。
機械や技術を中心にすえて考えることで新たな発想もでるのではないかと。ちょっと抽象的ですが。