ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

団塊さん、いらっしゃーい

久しぶりにツッコミどころ満載の記事に出合ったような気がしますが、建設的にいきます。
京都新聞に以下のような記事がでていました。

高齢者人口が増える一方で加入率の低迷が続く老人クラブの会員を増やそうと、京都市老人クラブ連合会(下京区)が60−74歳までの“若手”でつくる委員会を立ち上げた。時代に合った新しい活動を考え、地域での付き合いを敬遠しがちな退職後の団塊世代の取り込みを狙う。他の政令市ではない取り組みといい、魅力ある組織づくりを目指す。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008052300102&genre=O1&area=K00
老人クラブの意図に沿って、いくつか提言をしたいと思います。
まず、老人クラブという名前のままでは60代の人は抵抗感があるのではないでしょうか。「いきいきクラブ」でもなんでもいいから通称をつくったほうがいいかもしれません。
第2点。会社勤めをしていた男性の場合、定年後は仕事の縁も切れてしまうでしょうし、ゆくゆくは地域に入っていかねばならないことと思います。記事にも「地域での付き合いを敬遠しがち」とありますが、地域に入らないと居場所がないことは当人たちもよくわかっているはずです。「地域デビュー」を後押しする施策を進めるべきではないでしょうか。
3点め。活動は、従来の親睦ばかりではなく、社会的意義のあるものを積極的に推進していったほうがいいのではないでしょうか。たとえばボランティアや子育て支援などはどうでしょうか。
最後に、もう1点。60歳以上といっても、80代とではへたすると、親子ほどの年齢差になります。価値観もだいぶ違うでしょう。思い切ってサッカーのように、「トップ」と「サテライト」の2部制にしてはどうでしょう。U−70でもいいです。
加えて、ひとつ考えておかねばならないのは、定年延長や再雇用の動きです。働きながら参加できるような仕組みも考えられていいかもしれません。
最後に毒をひとつ。
団塊の世代といえば、全共闘世代。こんなひとくせもふたくせもある人たちが、おいそれと老人クラブ活動に関心をしめすとは思えません。引き込むには仕掛けが必要です。連帯感を持てて、社会的意義も本人たちが感じられる活動。団塊の世代にとって、それは政治運動や抵抗運動しかありません。老人クラブの中で、年長者=旧体制、団塊世代=抵抗者の構図を作り、旧体制を打破して自分たちが権力を掌握する筋書きになるような仕掛けをつくったらどうでしょう。
もしくは地域政党なんかもいいんじゃないでしょうか。年金、高齢者医療などテーマにはこと欠かないでしょうし。
それにしてもあと20年もしないうちに、私も老人なのか。なんだかなあ。