ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

京都を再生させるたった一つの方法

題名を今流行のブログ風にしてみました。これは釣りです。
京都の再生には何が求められるか考えてみました。いろいろあるでしょうが、まあ「都市の価値を上げること」だとして、これを中心に考えてみることにします。
次に、都市の価値をあげるという点から、何が大切なのかを考えてみました。ひとつ思いあたるのは、ブランディングではないでしょうか。月並みですが「ブランド化」です。
では、ブランディングのために手っ取り早いのは、どういったことでしょうか。人々に認識してもらいやすいこと。それは、トップになることです。
国内の都市でトップといえば東京が思い浮かびます。もちろん規模は最大です。地理的にも国土の割と中央にあります。
東京は国内で歴然としたトップといっていいでしょう。東京を差し置いてトップになるのは難しいでしょうし、戦略としては東京以外(地方と置き換えてもよい)でトップを狙うことにしましょう。
そうなると、です。すでにいろんな都市が地方のトップを目指してPRやイメージアップ作戦をやっています。どの都市もなんとか他の都市を出し抜こうとしている。「差別化」というやつです。
京都もその中に混じって戦えばいいのでしょうか。
答えは「否」です。なにも同じ土俵で戦う必要はありません。競争相手に「京都は別格だから競っても仕方ない」と思わせればいいのです。差別化を差別化するということです。
京都だけ特別という例は、京都のまちなかにあふれています。ファーストフードやコンビニの看板の色が本来と違っていたりなどすることです。「いちげんさんお断り」もその一例かもしれません。
そもそも、なにより心強いのは、当の京都市民が「自分たちは他都市と違う」と信じていることです。京都市のキャッチコピー「日本に京都があってよかった」もこの文脈でとらえることができるでしょう。
あとはこの戦略を進めていけばいいのですが、作戦遂行にあたっては条件がひとつ挙げられると思います。それは、競争相手の他都市の人たちを含めて外部の人たちを絶えず京都に呼び込んで、「京都は特別だ」と見せつけることです。そして京都市民に「うちらは他都市とは違うんですよ」と外部の人に吹き込んでもらうことです。
この場合、とにかく古いものをありがたがってくれる東京の人たちをどんどん呼び込んで洗脳していきましょう。JR東海の「そうだ、京都行こう」もどんどん利用したいものです。
外部の人を京都に呼び込むとはどういうことかというと、要するに観光ですね。観光がとても重要なファクターであるように思います。都市の価値を上げるために観光は重要な手段だといえるし、結果、価値が上がれば観光客も増える。そういった相互の関係があるように思います。
京都にとって産業としての観光の重要性は論を待たないところですが、都市戦略の手段としてもなかなか重要なのではないかと考えます。