ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

陸のカッパ 梅小路に水族館計画

更新が滞り、すいません。久々です。

京都市の梅小路公園下京区)で、総合リース・金融サービス大手オリックスの子会社が大型水族館の建設計画を進めていることが11日までに分かった。京都市に用地の提供を打診しており、近く正式に申し込むとみられる。課題の廃水処理は真水にして下水に流す計画で、実現すれば内陸型水族館としては国内最大級になる。市は申し入れを受けて実現を目指すとみられる。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008071200038&genre=B1&area=K00

京都市の門川大作市長は16日の定例会見で、市梅小路公園下京区)に内陸型としては国内最大級の大型水族館を誘致する構想を発表した。市が用地を提供、オリックス不動産(東京都港区)が建設・運営する「京都水族館」(仮称)計画で、市は近く専門家による第三者委員会を設置し、年内に誘致方針を決定する。門川市長は「環境学習も備えた市の新たなシンボルになる」としている。

http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008071600150&genre=A2&area=K00
なんでも「国内初」「国内最大」が好きな京都市としては「内陸型水族館としては国内最大級」というのがポイントかと思います。しかも京都市お得意の「環境」付きです。
後者の記事では、以下のような記述もあります。

門川市長は「市財政が厳しい中、民間活力を生かして地域を活性化する素晴らしいケースとなる」と語った。

市の財政が厳しい折、市の持ち出しが少ないことをアピールする思惑もありそうです。
しかし、違和感があるなあ。
やはり海の近くにあってこその水族館かと思うんですが。沖縄で「流氷博物館」に入りたいでしょうか。四国に「日本アルプス山岳記念館」があったらどうでしょうか。場違いな感は否めません。
ある新聞に「リピーターをどれだけつくれるかが課題」というようなことが書いてあったように記憶しますが(ソースなし)、すぐに飽きられてしまうような気がします。
そもそも、京都市で今必要なのは、維持のためにリピーターをどうやってつくるかに苦心するような施設ではなく、観光戦略の一環として、観光客が何度も京都を訪れたくなるような魅力づくりに寄与する施設だと思います。観光客が京都に来てわざわざ水族館に行きたいかと。
陸地にカッパがいたら、それはそれで珍しいかもしれません。でもやっぱり水辺で見たほうが魅力的ではないでしょうか。