ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

とりあえず言ったもの勝ち?

いささか旧聞ですが。

先駆的な温暖化対策に取り組む自治体に国が重点的に予算を配分する環境モデル都市の選定結果が22日発表され、京都市と堺市が追加選定の候補となる「環境モデル候補都市」となった。今後2市はモデル都市格上げを目指して、政府に提出した温暖化ガス削減計画の着実な遂行などに取り組む。
京都市は2030年に温暖化ガスを1990年比で半減することを提唱。コンビニエンスストアの深夜営業規制について議論する市民会議や森林環境税などを財源とした「京都市民環境ファンド」の創設などを提案していた。

http://www.nikkei.co.jp/news/retto/20080722c6b2202i22.html
コンビニの深夜営業規制に京都市がこだわっている理由はこれだったんですね。

以下は京都市がモデル都市に応募した際の広報です。
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000041747.html

この中ですごい表現がありました。

2030年までに温室効果ガスを1990年比で50%削減,2050年には大都市初の「カーボン・ゼロ都市」に挑む。

上の日経の記事をみても温室化ガス半減(そもそもこれでもすごい)についてはいちおう記述していますが、さすがに「カーボン・ゼロ」は気が引けたのでしょうか。記述していません。

そしてこう書いています。

事務局となった内閣官房によると、温暖化ガス半減という他都市より高い目標は評価されたものの、本当に削減できるのかと実現可能性に疑問符が付いたという。

そりゃ、当然でしょう。

しかし、京都市長は「落選」にもいたってポジティブ。ちっともめげてないところがこれまたすごい。

門川大作市長は「新たな挑戦のチャンスを頂いたものと受け止めている」とのコメントを発表。市は今後、コンビニエンスストアの深夜営業規制問題を議論する市民会議を立ち上げるなどして、政府に提出した施策を実施していく。

とのことです。

以下は首相官邸の募集広報です。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/siryou/080411kankyoboshu.html

追伸。
よく考えたら「挑む」だから、数値目標は挙げているけど、達成できなくてもいいということでしょうか。こんなお役所文章がお役所の総本山である首相官邸に通用するとは思えないんですが。