ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

がんばってるのになあ、立命館

8月25日の日経夕刊に出ている「大学のブランド力」という特集記事が興味深いです。
調査は東京の市場調査会社が行いました。関西の高校生や企業の採用担当者を対象に全国の大学のブランド力をきいています。
1位は京都大で、2位東京大、3位大阪大と続きます。
私大は、7位同志社(昨年8位)、8位関学(同4位)、9位関大(昨年7位)、10位立命館(同9位)で、4位の慶応、6位の早稲田より低くなっています。
あくまでイメージ調査で、記事でも「実際には地元進学傾向が強い」としていますが、なかなか面白い結果です。自ら「早稲田、慶応、立命館」(過去エントリーの「GO GO 立命館」)といってはばからない立命館は昨年に続いて関関同立では最下位です。
詳細をみてみます。
数値は左から入学意向度、採用意向度、推奨意向度、好意度、総合のブランド力、となっています。数値が高いほどいいです。

同志社 3.4 4.0 2.3 2.7 12.4
関学  2.2 4.4 2.2 2.7 11.5
関大  2.8 3.6 2.5 2.1 11.0
立命  1.6 3.6 2.7 1.6 9.5

立命館は、入学意向度と好意度が他の3大学に比べて低いことが目をひきます。とくに入学意向度は同志社の半分もありません。
記事によると、これとは別に今春、リクルートが調査した志願度では立命館は関大、近大に次いで3位となっています。この志願度と入学意向度のギャップがキモかとおもいます。
一方、推奨意向度ではトップです。

こういったデータを総合すると、関関同立の中で立命館は「いまいちだなあと思うが、まわりが勧めるのでとりあえず受験する。でも合格してもあまり行きたくない」といったポジションのような感じがします。

この結果を立命館当局は「うちはこんなにイメージアップにがんばってるのにおかしいじゃねえか」と思うのか、「まだまだがんばらんといかんな」と思うのかそれはわかりません。第三者としては、あれだけがんばっている割にはイメージは上がっていない、というのが正直な感想です。戦略の再検討が必要かもしれません。

(過去エントリー)そこまでやるか、立命館