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星野さん、初入洛 嵐峡館再生

嵐山といえば京都を代表する観光地です。そこに話題のリゾート運営会社が乗り込んできました。

旧経営者の死去により休業していた嵐山の老舗旅館「嵐山温泉 嵐峡館」(京都市西京区)が、旅館再生を手掛ける企業の経営の下で高級和風旅館として再建される。来月にも改装工事に着手できるよう準備を進めていることが3日分かった。一帯は風致地区で厳しい景観規制があるが、既存の和風の外観を残しながら改修する計画で、市も近く許可する方針。

「嵐峡館」来夏オープンへ 星野リゾートが経営権(9月5日の京都新聞朝刊)

これ、じつは第一報は日経だったんですが。

旅館再生事業を手掛ける星野リゾート(長野県軽井沢町、星野佳路社長)は、京都・嵐山の老舗旅館、嵐山温泉嵐峡館(京都市)の経営権を取得した。
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同社が関西で宿泊施設の再生事業に乗り出すのは初めて。

星野リゾート、京都の老舗旅館再生 嵐山・嵐峡館の経営権取得(日経)

星野リゾートは全国でリゾート運営や旅館再生を積極的に進めており、「星のや 軽井沢」が有名です。京都近辺では山代温泉の老舗・白銀屋の再生で知られています。

旅行好きの方には、星野リゾートの施設と京都観光がいっしょにたのしめると期待される方がいらっしゃるかもしれません。ひとついっておきますと、京都市の中心部と嵐山はけっこう離れています。チェックインして中心部で夜遊びして宿に戻るとなると、けっこう大変です。深夜にタクシーを使ったりしたら、これまた料金がばかになりません。念のため。

まあ、そんなことは星野リゾート側は承知のうえでしょうし、施設は嵐山近辺をゆっくりたのしむ滞在型を想定しているのでしょう。星野側としては、京都で旅館再生に取り組む意味は大きいのでしょうし、一方、地域の観光関係者に与えるインパクトも少なくないでしょう。

嵐山といえば保勝会です。こちらは歓迎の意向のようです。

地元の観光振興などを考える嵐山保勝会の石川暢之介会長(72)は「昔からある旅館だっただけに、行く末を心配していた。この地で存続してくれるのはうれしい。嵐山全体のにぎわいを後押ししてくれる存在になってくれれば」と話している。

「嵐峡館」再開へ(読売新聞)
バブル時代はタレントショップが乱立した嵐山ですが、こういった外的要因が刺激となってさらに魅力的な観光地になっていってほしいと願います。