ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

だから素人は ノーベル物理学賞

ここでいう「素人」は私のことです。やっぱり生半可なことを書くのはよくないなと反省。
前回のエントリー「想像ですが 人徳のノーベル賞」は、考察が的外れでした。自己弁護させていただくなら、着眼点はまあまあだったとは思いますが。
以下あたりを読むと圧倒的ですな。
日本にノーベル賞が来た理由(日経ビジネス)なぜ「大してうれしくない」か(白のカピバラの逆極限 S144-3)
日経ビジネスの記事は故戸塚氏のことにも触れており、私のような素人にもたいへんよくわかりました。

そもそも益川氏が「ノーベル賞の推薦委員を長年務めている」(日経ビジネス)というあたりが驚きでした。受賞後の益川氏の発言の意味がよくわかりました。
以下は、受賞直後の益川氏の発言です。

ノーベル賞の出し方には規則性があって、科学者としてノーベル委員会の動きをウオッチしていると、どういう具合に賞を出すかがわかる。昨年までは絶対受賞はないと思っていたが、今年はある程度は予測していた(8日の京都新聞朝刊)

物理学賞の(受賞者の)組み合わせや、日本人4人(注・化学賞の下村氏も含めて)の受賞は偶然ではなくて、(候補者の推薦やリストアップを行う)ノーベル委員会に何かのポリシーがあったのではないか(9日の京都新聞朝刊)

推薦委員なんだったら全部お見通しでしょう。ただ、前回のエントリーでも書きましたが、具体的になんのことを指して言っているのかはまったくわかりません。
そもそも、推薦委員がこんなふうにしゃべっていいのかいまいちよくわかりません。しかも今回は受賞者という当事者のど真ん中でもあるわけです。まあ、益川氏としては、本来はもっとわかりやすく受賞の理由を「解説」できるはずなのでしょうが、今回はとくに当事者であることもあって発言が控え目になっている(というか、ケムに巻いている)ということなのではないかと思います。
野球でもサッカーでも解説者は元現役だから言説に説得力がでたり、ハクがついたりするわけです。そういう意味では、次回、日本人がノーベル物理学賞を受けるときには、益川氏にぜひキレのあるわかりやすい解説をお願いしたいと思います。