ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

敵に塩を送る コンビニ規制番外

京都市のコンビニ深夜営業自粛問題ですが、意外な展開になりました。

京都市は9日、景観に調和した看板などを表彰する「市優良屋外広告物賞」の最優秀賞に東山区コンビニエンスストア「ローソン八坂神社前店」を選んだ。

同市が昨年9月に導入した新景観政策に合わせて創設した賞で、今回が初発表。景観向上の励みにしてもらうとともに、屋外広告の“お手本”として他の事業者にも参考にしてもらう。

同店は八坂神社の向かいという立地に配慮し、本来は青地の看板を白地にして、照明も行灯(あんどん)を思わせる暖色系の色合いを採用。壁面には木の格子を設置、ポスター掲示も抑え気味にしていることが評価された。

京都市屋外広告最優秀 ローソン八坂神社前店 立地に配慮(2008年12月10日 読売新聞)

深夜営業自粛は景観保全を趣旨にもともと企図されました。
(過去エントリー)温暖化防止+景観保全
その背景には「環境都市」として全国的にさらに売り出したいとの意向もあったようです。
(過去エントリー)とりあえず言ったもの勝ち?
これに対しコンビニ業界は全面的に抵抗しました。
京都市役所前で清掃活動をしたり、
(過去エントリー)宣戦布告 コンビニ深夜営業自粛
省エネ型店舗を全国に先駆けて京都市内で設置したり、
(過去エントリー)これはこれ、あれはあれ コンビニ規制
さまざまな取り組みをしてきました。
かつては

一方、市は「敵前逃亡だ」(幹部)と激怒している。

(過去エントリー)コンビニ規制 これから熱い
などと京都市側もたいへん威勢がよかったのですが、
どうも現状は、
(過去エントリー)京都市全面降伏? コンビニ規制
てなことになっているようです。
京都市からすれば、

京都市の幹部は「(環境や景観を重視する)京都のことを理解して、自主的な取り組みをしてもらうのは歓迎だ」と述べた。ただ、「これ(店舗の省エネ化)はこれ。あれ(深夜営業問題)はあれ」と今後も粘り強くコンビニ業界と交渉する方針を明らかにした。(日経)

(前出の過去エントリー)これはこれ、あれはあれ コンビニ規制
ということで、今回の賞の選定と深夜営業自粛とは別問題とのスタンスなのでしょう。
しかしそういうふうにはたして市民は受け取るのでしょうか。
私はこの時期に敵に塩を送るようなことをしなくてもいいと思うのですが。それとも一種の「手打ち」なのでしょうか。
深夜営業自粛に関して、もしかすると今後はもう派手な動きはないのかもしれませんね。