ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

誰かツッコんであげて 共汗動物園

京都市が市民に配布している広報紙は「きょうと市民しんぶん」といいます。その2月1日号で市動物園の整備計画についての記事がでています。

共汗でつくる新動物園構想策定へ
市は、新「市動物園構想」の策定に向けた「動物園大好き市民会議(仮称)」を、3月をめどに設置します。
・・・
策定にあたっては、「近くて楽しい動物園」をテーマに、市民会議の設置など行政と市民の皆さんとが共に汗する「共汗」で取り組みます。

(参考)
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/cmsfiles/contents/0000055/55340/20090105-1.pdf

平成21年1月5日門川市長年頭記者会見

気になったのは「共汗」です。共汗は門川市長のキャッチフレーズですから、いろんな場面で出てくるのはやむをえないでしょう。

(過去エントリー)「共汗」と「市民会議」

しかし、やっぱりここでも出てきたかと思わずにいられません。動物園をつくるのに利用者である市民の意見を反映させるのはあたりまえです。それを共汗をいわれても、という感じがします。

市の施策と自分のキャッチフレーズをむりむりに結びつけるのもどうかなと考えます。ちょっと辟易するのではないでしょうか。周囲の人たちも誰かツッコミを入れてあげたほうがいいのではないでしょうか。

もう一点。前出の市長会見で面白いやりとりがありました。

記者
旭山動物園では大きな改革をして,入園者数を大きく伸ばしている。京都市でも,今後,広く市民の参画を得て新たな構想を策定していくと思うが,リニューアル後の入園者数をどの程度に増やすのか,また,どのような動物園を目指すのか。

市長
旭山動物園で行っていることの発端を創ったのは,動物達と触れ合うことのできる「おとぎの国」の設置など,京都市動物園ではないかと思います。京都市動物園には,こうした素晴らしい蓄積があります。そして,敷地面積が非常に狭いが故に動物に近く,また都市型動物園として交通の利便性も良い。更には京都大学等との連携もある。こうしたことを大事にして,今後進めていきたいと思っています。

人気の北海道・旭山動物園への対抗心が垣間見られて興味深いです。京都お得意の「本家はうち」という意識もありそうです。

とはいえ、動物園の改修自体はけっこうなことです。市民に親しまれる動物園の整備を望みます。