ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

「京都×B級グルメ」大作戦

過去エントリーの札幌に勝てない 地域ブランド調査の続きです。
このエントリーの主旨は、「京都は札幌になかなか勝てない。それは食べ物で魅力的なものがないからだ」ということでした。
京都はB級グルメやお菓子の開発力が劣っているような感じがします。
北海道はもちろん原材料に恵まれているというアドバンテージがあります。でもそれだけじゃないような気もします。たとえば札幌のスープカレー。特段、北海道に関係あるわけではありません。
京都にもB級グルメはあります。京都ラーメンとかはそれなりに有名です。でも、ムーブメントになるまでにはいたっていない。各店がそれぞれにやっていて、組織化されていないのも弱みです。
お菓子も「おたべ」とかしか思い浮かばないしなあ。
B級グルメやお菓子のムーブメントを京都でつくれないでしょうか。一銭洋食とかだめかなあ。
なぜムーブメントが起きないか。ひとつは、「ほんまもん」にとらわれすぎているからだと思います。料理だったら京料理とかでしょうな。
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ただね、ほんまもんは付加価値が高いから、値段も高いわけです。若い人がおいそれと手を出せるものではありません。京都の人たちは、「ほんまもん志向があればそれだけでよし」とおもっているきらいがありますが、ほんとうにそれでいいのかなという感じがしてます。
もっと若者を取り込むことを考えていいのではないか。若者を取り込んでいかないと、京都観光の将来はありません。ついでにいうと、もっとサブカルチャーにも力を入れるべきではないでしょうか。もちろん、修学旅行の誘致も大切です。いずれにせよ、お客としての若者は大切にしなくてはなりません。これからリピーターになって、長い期間、京都にお金を落としてくれる可能性があるわけですから。
こういった路線は、短期的には「ほんまもん」路線と対立するかもしれません。でも、長い目でみれば、京都の利益になっていくのではないかと考えます。
もうひとついえば、迎合路線かブランドイメージ重視戦略かというところに行きつくでしょう。
前者は本稿の文脈でいえばB級グルメでしょう。そしてそれは世の中で一般的な観光施策です。
対して後者は、「一見さんお断り」に代表されるような京都型戦略です。そもそもこういう戦略を取りうる都市というのは日本ではまあ京都ぐらいです。確かに貴重ですし、それなりの値打ちもあります。でも、それだけでこれからもいいのかな、というのが私の問題意識です。
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