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脱力と諦観でつづるおっさんの日常

ビミョーです 京阪新駅名

京都市内の京阪電車の駅名が一部変更されました。五条→清水五条、四条→祇園四条、丸太町→神宮丸太町となりました。

京都を観光で訪れるお客さまが、よりスムーズに目的地へ向かえるように、京都市内の3駅が、最寄りの観光エリアの名前をつけた駅名に変わりました。
また旧駅名が、京阪線の西側を走る京都市営地下鉄烏丸線と同じであったため、変更によりお客さまの誤乗防止も図ります。
駅名変更により京都観光5,000万人キャンペーン推進に協力するなど、観光路線としてのイメージをより強調し、より多くのお客さまにご利用いただくことも目指しています。

中之島線の開業に合わせて京都市内3駅の駅名が変わりました(京阪電車)

駅名を決める際の要素を考えてみました。以下のようなことが挙げられると思います。
1.読みやすさ、言いやすさ
名前は短いほどいいということです。
2.実態に即していること
地名を使うなら、その地域の中に駅がないとだめでしょう。名所の最寄の場合もしかりです。
3.識別性
他の駅と混同するのは論外です。
4.マーケティング
利用者が増えて会社が儲かるようなネーミングにしたほうがいいのは会社からしたら当然でしょう。
京阪のHPでは4と3を挙げているわけです。ただ、3はちょっとややこしい。
京都市営地下鉄と上記の京阪3駅の旧名が同じとのことですが、地下鉄のほうがあとからできたわけですから、地下鉄が開業する時点で京都市側から京阪に「駅名が同じだが、いいか」と打診があり、(たぶん)京阪側もOKを出したはずです。もしそうだとすると、誤乗防止というのはあんまり理由としては強くないのではないかと思います。まあ、たしかに観光客が勘違いすることはあるかもしれません。すくなくとも京都市民はぜったいに間違えないと思いますけど。
4はそれぞれの会社の戦略もあるでしょうし、とやかく言うものではないでしょう。2もこの場合はまあ問題ないでしょう。
引っかかるのは1です。
そもそも京都の地名は外国人観光客にとって読みにくく、発音しにくいものなんじゃないかと思います。丸太町なんかはローマ字にすると「marutamachi」といったふうに長くなりますから、それだけでたいへんです。
京都市民が駅名変更で祇園四条といってるのかも疑問です。たぶん京阪の四条とか四条京阪とか言っているのではないかと思います。実際に使われているのかなと。
私は駅名変更じたいに反対しているのではありません。ただ、上記の(私が勝手につくった)原則に従えば、どうせ変更するのならズバリ「清水」「祇園」「神宮」でよかったのではないかと。旧駅名に新要素をくっつけてことさら長ったらしくする必要はなかったのではないかと思います。
駅名というのはみんなが使うわけですから、一種の公共財だと言えます。そういった観点からのネーミングが大切なのではないでしょうか。