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大本営陥落 コンビニ規制

コンビニ問題で久々に「燃える」話題がありました。

京都市は8日、特定非営利活動法人NPO法人)などと連携し、客が持参する「マイボトル」や「マイバッグ」を活用した環境重視のコンビニを市役所内に試験的に開設する、と発表した。
市によると、コンビニがマイボトルを使って飲み物を提供するのは全国初という。
名称は「エコ・コンビニ みやこスタイル」。持参したボトルやカップに、清涼飲料水やコーヒーを注いで販売。価格は1杯(250ミリリットル)50円に抑えた。缶やペットボトルは置かない。弁当などもレジ袋や割りばしを付けずに販売し、マイバッグなどの活用を呼び掛ける。
23日から3カ月間、試験的にオープン。結果を基に本格的に開設するかどうか決める。営業は平日の午前8時15分〜午後6時。環境問題に取り組むNPO法人で組織する「京都2Rシステムプロジェクト」が提案、コンビニ大手ローソンなどの支援で実現した。
門川大作市長は「人と環境にやさしい『みやこスタイル』を全国に拡大できれば」と話した。〔共同〕

http://eco.nikkei.co.jp/news/today/article.aspx?id=NN001Y630%2008062009
ネットにはないんですが、日経本体の記事が面白いです。

(ローソンの)新浪社長は「ノウハウを蓄積し、京都市以外にも広げたいと話した。
門川市長が提唱している深夜営業規制については「全国一律で24時間という必要性はない。地域に愛されるために何が必要か考える必要がある」と述べた。門川市長は記者会見前に新浪市長と会談したものの、深夜営業規制への参加要請はしなかった。

突っ込みどころ満載で、どこから言及したらいいのか。
記事にもあるとおり門川市長が昨年来、提唱してきたコンビニの深夜営業規制ですが、一時、京都市とコンビニ業界はかなり険悪な状態でした。しかし、結局、京都市側が規制を(私が考えるところ事実上)断念し、京都市と業界は「手打ち」をしたような感じです。
過去エントリー
京都市全面降伏? コンビニ規制土方会長、敵地で勝利宣言 コンビニ規制問題
今回もこの「手打ち」路線の延長上の話かと思います。ただし、京都市側が譲歩する形で、です。
何より、市役所にコンビニをつくるのを認めてしまうところがすごい。天守閣を敵に乗っ取られたみたいな話ではないでしょうか。さすが門川市長は器が大きいです。
ローソン社長と会談する機会がありながら深夜営業規制を話題に出さないところもすごい。まるでそんなことはなかったかのような雰囲気です。
まあ、社長にも「全国一律で24時間という必要性はない」と言わせたあたりでポイントを稼いだということなのかな。両者である程度シナリオづくりがされていたのかもしれません。
市役所内にできるわけですから、さすがに24時間営業というわけにもいかないでしょう。このへんも京都市側にとっては地味ながらアピールポイントなのかもしれません。また、同じく環境に配慮するという点に関しても、深夜営業規制からごみ減量に巧みにすり替えた置き換えたあたりがなかなかニクいところです。転んでもタダでは起きないというところでしょうか。
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