ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

京都市の審議会を10倍楽しむ方法

題名でニヤッとした人はそれなりの年配者ですね。
当ブログではたびたび京都市の審議会について言及しています。ほんとうは直接傍聴すればかなりおもしろいのでしょうが、平日の昼間に出向くわけにもいかないですから、京都市のHPのチェックが中心になってきます。
ひところ裁判傍聴が流行し、そういった類の本が相次いで出版されました。それにならって当ブログでも京都市の審議会の「WEB傍聴」をなんとか流行させられないかと壮大な野望を抱いているわけです。
つきましては、どうやれば審議会のWEB傍聴を楽しめるかのポイントを勝手に披露することにしました。ほとんどはギャグですけど。
1.審議会を探す
京都市のHPの「広報資料」あたりでめぼしいものを探します。HP内検索を使ってもいいかもしれません。京都市のHPはディレクトリがわかりにくいですから、当該のページをみつけたらブックマークしておくといいでしょう。当ブログをご覧になってわかるとおり、私は「はてブ」を使っています。
2.事務局はどこか
審議会にはそれぞれ事務局があります。みていると、所管局の管理部門が担当していることが多いです。なんで事務局に注目するかというと、所管局の政策の方向性と密接な関連性があるからです。というか、端的にいって審議会は所管局の政策実現の道具のひとつだと(すくなくとも行政は考えていると)いうことです。
ですから審議会の議論が所管局の政策の方向性からはずれることは市役所の職員からいってもっとも忌むべきことになります。なんとしても阻止しなくてはなりません。そのせめぎあいというか、葛藤というか、そこにドラマが生まれるわけですね。
私の過去エントリーでいうと、「審議会VS審議会「仁義なき戦い」 地下鉄有識者会議」など一連の交通局退場問題がそれにあたると思います。この場合は単独の審議会がどうこうというより、件の先生は京都市自体を敵に回してしまったということだと思いますが。
3.議事録を丹念に読む
WEB傍聴の極意はこれに尽きます。通例では、審議会の日程が決まると、それまでに前回の議事録が各委員に資料として配布されます。委員に配るまでにHPにアップすると「審議会軽視」となりますから、アップは配布後になります。逆にいうと、市からすれば次の審議会が開かれる数日前までに議事録を配布したらいいわけで、われわれとしてはなるべく早く議事録をみたいわけですが、そこは辛抱ということになります。場合によっては相当なタイムラグとなるかもしれませんが、仕方ありません。アップされたら、それを丹念に読みましょう。それだけです。
4.キャラを見つける
無味乾燥な審議会の議論の中に面白みを見つけるためには人間ドラマの発掘が必要です。個人にスポットをあてるのです。ただ、そのためには、議事録に個人名が出ていることが必要になります。審議会によっては匿名のところもありますから、そういった場合は面白みは半減します。
私が発掘した中では、
キャラ全開 山崎副市長前代未聞 京都市交通局に退場勧告(京大教授シリーズ)
あたりがおすすめです。
特に後者のシリーズで

そんな事業者に業を煮やしたのでしょうか。中川教授は「奇策」に出ます。
「個人的なことだが、京都市内の公共交通の利便性向上に向けて退路を断って検討したいと思い、先日、自家用車を処分した。(第3回)」
中川教授の本気度がうかがわれます。
最初から本気だった 京都市交通局退場問題

の発掘は、われながらヒットなんじゃないかと思っています。
ちなみにお二人とも私は面識はありません。あたりまえですが。
5.番外
審議会からははずれますが、京都市を代表するキャラといえば、なんといっても門川市長をおいてほかにありません。わたしもたびたび取り上げさせていただいています。
過去エントリー
市長はんは「ほんまもん」がお好き門川市長コウモリ説京都市長=パチャウリ説「共汗」と「市民会議」
この市長のお言葉を直接HPで読める貴重な場が市長記者会見のページです。
http://www.city.kyoto.lg.jp/sogo/page/0000013299.html
このページのポイントは市長と記者の質疑応答にあります。とくに記者がどういう点に関心をもって質問しているか、そして市長がどう答えているかが面白いところです。審議会とあわせてこちらのチェックも欠かせません。