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脱力と諦観でつづるおっさんの日常

こじれてます 京都市VS広隆寺続報

ごぶさたしております。
過去エントリー「京都市VS白足袋 留学生寮計画問題」の続報です。風邪だったら肺炎を起こして入院が必要なほどでしょう。

庁舎解体中断問題:広隆寺の「妨害」禁止求め、京都市が申し立て(毎日新聞)
京都市が古刹(こさつ)、広隆寺右京区)の苦情を受け、留学生向け集合住宅にする計画で進めていた同寺に隣接する旧総合庁舎の解体工事を中断している問題で、市は8日、旧庁舎の壁など地上部分が倒壊する恐れがあるとして、寺側が今後の工事再開を妨害するのを禁じるよう求める仮処分を京都地裁に申し立てた。
申し立てによると、旧庁舎は高さ8メートルのコンクリート壁などが解体途中のまま放置されており、地震などで倒壊して隣接する右京署や寺に危険が及ぶ可能性があると主張。工事再開に寺側が妨害行為をしないよう命じる仮処分を求めている。
市は、庁舎移転に伴い解体工事を3月に始めたが、寺側が振動でお堂に亀裂が入るなどしたと苦情を申し入れたため、6月から工事を中断。8月には寺側が市を相手取り、工事や跡地利用について合意なく再開しないよう求める調停を京都簡裁に申し立てた。
これまでに3度調停が開かれ、市は「地上部分は危険があり早急に撤去したい」と調停外での協議を寺側に申し入れたが、応じないため仮処分申請に踏み切った。

なんでここまでこじれているのか、外野のわれわれにはよくわかりません。ネットで検索してもめぼしい記述はありません。(不謹慎ですが)ものすごくおもしろい問題なのになあ。ウラが知りたいなあ。
考えられる背景は前出の過去エントリーで書いたとおりです。ポイントは、本来、寺に対して下手(したて)に出るはずの京都市が、この場合は強硬姿勢をみせていることです。仮処分申請とか法的手段に訴えるというのはその最たるものでしょう。よほどハラにすえかねるということなのでしょうか。
今回の記事で注目すべきは「工事再開に寺側が妨害行為をしないよう命じる仮処分を求めている」という一文でしょうか。
記事では「(京都市側が)調停外での協議を寺側に申し入れたが、応じないため仮処分申請に踏み切った」とあります。寺側のどういった行為が工事妨害にあたるのかよくわかりません。調停申し立て自体が妨害なのか。それとも調停外の協議に応じないことが妨害なのか。
調停外協議については、仮に応じたとしても協議の結果、寺側がノーということもありえます。それも工事妨害になるということなのかな。
京都市の所有地なのだろうし、市が勝手に撤去しちゃってもいいような気もするんですけど、さすがにそれはダメなんでしょうね。
もしくは、記事にははっきりとは書かれていませんが、寺側がなにか具体的な工事妨害活動を行っているということなのでしょうか。お坊さんが現場の前で座り込みをやっているとか。それならさらにおもしろいじゃないですか。そっちのほうのフォローを記事でしてほしいところです。