読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

あいかわらずモメてます 京都市VS広隆寺

月並みですが「訴訟合戦」という言葉しか思いつきません。経過がわかりやすいので引用します。

庁舎解体中断問題:京都市、18日に工事再開 広隆寺「法的措置も」 /京都
右京区の古刹(こさつ)、広隆寺に隣接する旧総合庁舎跡地を留学生向け集合住宅として活用しようと計画している京都市は12日、広隆寺からの苦情を受けて中断していた解体工事を18日から再開すると発表した。工事への寺側の妨害行為を禁止するよう京都地裁に求めた仮処分申請は「寺側に物理的に妨害する意思がないと確認できた」として12日付で取り下げたが、工事再開に対する寺側の反発は避けられそうにない。
市によると、昨年12月の仮処分第1回審尋で、寺側に物理的妨害の意思がないことが分かった。さらに市は裁判所に工事再開の必要性の判断を求めたが、裁判所は「再開は市が決めること」と判断しない意向を示した。
市は昨年3月から解体工事を始めたが、振動でお堂にひびが入ったなどとする寺側の苦情を受けて、昨年6月に工事を中断した。寺側は昨年8月、解体工事と跡地利用について、具体的な条件を定めるまでは工事を再開しないよう求めて京都簡裁に調停を申し立て、現在も継続している。市の跡地利用計画については「留学生向け集合住宅は寺の静ひつさを壊す」と反対している。
清瀧智聖・副貫主は「被害への賠償も謝罪もないまま再開する市はあまりに身勝手で強引。法的措置も念頭に対応を検討したい」と話している。(2010年1月13日 毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100113ddlk26040447000c.html

過去エントリー「こじれてます 京都市VS広隆寺続報」では、京都市が仮処分申請のなかでいう「工事への寺側の妨害行為」とは何なのか考えました。この記事を読むと「物理的妨害」とかいてあります。以前に推測した調停申し立てをさすのではなく、なんらかの実力行使をさすのだとわかります。
それが仮処分審尋で物理的妨害の意思はないと確認されたので京都市側は仮処分申請を取り下げたとのことです。
ということは、取り下げ以前は寺側がなんらかの物理的妨害に出る可能性を京都市側は察知していたか、もしくは物理的妨害に近いことが実際にあったということでしょう。過去エントリーで書いたとおり、それはお坊さんの座り込みみたいなことだったのかもしれません。しかし、その内容は記事を読む限りではわかりません。
記事で副貫主が「法的措置も」いってるとおり、その後、寺側はアクションを起こしてきました。

庁舎解体中断問題:工事続行禁止求め、広隆寺が申し立て 京都市、再開延期 /京都
右京区の古刹(こさつ)、広隆寺に隣接する旧総合庁舎跡地を留学生向け集合住宅にする京都市の計画に寺側が反発している問題で、同寺は15日、市などを相手取って旧庁舎解体工事の続行を禁止するよう求める仮処分を京都地裁に申し立てた。市は18日から工事を再開する意向を示していたが、寺側の申し立てを受けて再開の延期を決めた。
この問題を巡っては、振動でお堂が損傷したとの寺側の苦情を受け、市は昨年6月、工事を中断した。寺側が同8月に跡地利用などで条件が定まるまで工事を再開しないよう求めて京都簡裁に申し立てた調停は現在も継続している。一方、市は先月、工事再開を寺側が妨害するのを禁じるよう求める仮処分を京都地裁に申し立てたが、今月「寺側に物理的に妨害する意思がないと確認できた」として取り下げ、工事を再開すると表明していた。
寺側は「工事再開を強行するのは認められない。損傷と工事との因果関係を調査しており、今月末に結果が出るのを待って話し合いに応じるべきだ」と主張する。市は「申し立ての内容を確認して今後の対応を検討したい」としている。(2010年1月16日 毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100116ddlk26040538000c.html

記事にもありますが、経過をまとめると、
寺側が京都簡裁に調停申し立て
市側が仮処分申請、その後取り下げ
寺側が仮処分申し立て←いまココ
一見、総合庁舎取り壊しをめぐって争われているようにみえますが、問題の本質は留学生寮建設の可否にあるのはいうまでもありません。
京都市側は「留学生寮建設と庁舎取り壊しは別。とりあえず取り壊しだけならええやん」との立場でしょう。
これに対し寺側からみれば、寮は総合庁舎を取り壊して建てられるわけですから、取り壊しが進むということは寮計画の進捗を意味します。それは寺側にとって避けなくてはなりません。お堂の損傷はもちろん寺側にとって大問題でしょうが、取り壊しが寮建設の第一歩だという点はさらに問題でしょう。
これも過去エントリー「京都市VS白足袋 留学生寮計画問題」に書きましたが、どうしてここまでこじれているのか、とくにどうしてここまで京都市は強硬なのか。よくわかりません。
過去エントリー
こじれてます 京都市VS広隆寺続報京都市VS白足袋 留学生寮計画問題