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「移転しません」の手形? 同志社地名変更

世間では「同志社はタカビーだよな」との反応だと思います。

学校側、「同志社」に地名変更を要望 京田辺 歴史損なうと異論も(1月20日、京都新聞)
学校法人同志社(京都市上京区)が、京都府京田辺市同志社大同志社女子大京田辺キャンパスなどの地名を「同志社」に変更するよう求めている。実現すれば同志社と名がつく全国初の地名となるが、継体天皇の筒城宮(つつきのみや)に由来するという小字「都谷(みやこだに)」などが敷地内にあり、「安易な変更は地域の歴史や文化を損なう」と危ぶむ声も上がっている。
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同志社大の片山傳生副学長は「地名を変えることで地域との一体感が深まる。大学があるまち、というイメージの発信力を強めることもできる」と語る。隣接地では、都市再生機構が2003年から「同志社山手」の名で住宅地を開発中で、片山副学長は「住宅の地名に同志社の名が付くなら、キャンパスとも統一を図りたい」と主張する。
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府内で大学名をつけた地名は、京都大桂キャンパスがある一帯を「西京区京都大学桂」に改名した例があるだけで、全国でも10カ所ほどという。京田辺市の石井明三市長は「要望を真摯(しんし)に受け止め、地元住民の意見などを聞きながら慎重に検討したい」としている。

少子化で大学冬の時代といわれます。そういうこともあってか、同志社も近年、キャンパス再編で京田辺から今出川に学部などが「出戻り」しています。
(過去エントリー)
どうする? 同志社2013年問題あちらを立てればこちらが立たず 同志社移転
学生マンションや飲食店などをみてもわかりますが、大学が立地しているということが地元経済のいくらかを支えている点については論を待たないでしょう。
こういう状況にあるとき、まあ立場が強いのは同志社側でしょうから、「京田辺市同志社から理不尽な要求を受けている」と一般にはみえるだろうとは思いますし、実際そういう面もあるのだろうと思います。
ただ、そうとらえるばかりではなく、以下のように考えることもできるのではないでしょうか
今回の要求は考えようによっては同志社側が「将来的にこれ以上京田辺キャンパスを過疎化させません。ましてや完全撤退などありません」との手形を京田辺市に対して振り出しているととれなくもないのではないか。
逆に京田辺市側からみれば「地名変更を認めるかわりに、これ以上過疎化させるなよ」と同志社に迫ってみればいいのではないかと思います。
とはいえ、まあ記事にもあるとおり、地名というのは大切なものですから、駆け引きや損得ばかりの問題ではないとは思います。外野があれこれいってもしかたないのかもしれません。