ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

共産党さんは「オール京都」がお好き

さすがに京都府知事選挙の期間中は書くのは公選法的にまずいかなと思って自重しておりました。選挙が終わったので書くことにします。
選挙公報をみていて私は目を疑いました。門さんの公約に「オール京都で医師不足を解決」とあるじゃないですか。
選挙は戦いです。しかも今回は一騎討ちでした。相手の力をそいで打ち負かすことが勝利への第一歩です。
門さんは現職に対し「府政転換」を旗印に臨みました。共産党系の新人候補として当然の選択です。
その中で「オール京都」ということばを使ったのがよかったのかどうなのか。非常に違和感があります。
「オール京都」はこれまで「体制側」で好んで使われてきたことばです。いろいろ解釈はあるでしょうが、私は政官財の強力な結びつきを象徴することばだと理解しています。
そういった対立候補側が好んで使う手あかのついたことばを選挙公報に載せるというのは選挙戦術としてはたして適当だったのでしょうか。
おそらく門さん側はこう説明するのだと思います。「相手のいう『オール京都』は政官財の癒着みたいなことだけど、こっちの言っているのは本当の意味での『オール京都』だ」と。
もしそうだとしても、というか、そうであればなおさらなんですが、違うことばを考えるべきでした。「全京都体制」とか「皆京都」だとかです。相手との違いを際立たせる必要があったはずで、とりあえず「オール京都」以外のことばにすべきでした。
これでは「勝ち負け以前にもっとちゃんとやれ」と支持者から批判を受けても仕方ないんじゃないかと思います。国会でも議席を得ている公党が肩入れした選挙なのですから、それなりに考えて臨むべきだったのではないかという気がしてます。
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京都人は「オール京都」がお好き