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自転車はどこへいった? 「エコ通勤」

京都市の施策推進は新年度に入っても絶好調のようです。

「エコ通勤」義務化検討へ 京都市が企業、大学に(4月15日、京都新聞)
 京都市は14日までに、大規模事業所などを対象に、マイカー通勤をやめて公共交通を利用する「エコ通勤」を義務付ける検討を始めた。市地球温暖化防止条例の改正も視野に入れる。義務化されれば政令指定都市で初めてとなる。審議会での検討を踏まえ、来年4月以降の実施を目指す。
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 計画書は「エネルギー効率」「再生可能エネルギー」などの項目ごとに目標や具体策などを細かく記入する。条例改正か規則の変更で、項目に「エコ通勤」を追加するなどの形で義務化を目指す。罰則は盛り込まない見通し。
 市地球温暖化対策室は「事業者側には駐車場確保が少なくて済む利点もある。環境面だけでなく、公共交通の利用促進で財政難の地下鉄の支援にもつなげたい」としている。

ご愛読の皆様はお気づきかもしれませんが、だんだん私が考えていたとおりになってまいりました。
「エコ=公共交通機関」というのは、それはそれでいいと思います。でも、エコというなら、もうひとつ二酸化炭素が出ないアレが入っていないじゃないかと思います。
いうまでもなく自転車ですね。
現段階ではマイカーから公共交通機関への転換という話にとどまっていますが、この先「自転車をやめて地下鉄に乗りましょう」という話になっていくのかもしれません。京都市の施策推進の優先順位が「環境>地下鉄」から「環境<地下鉄」になっていくということですね。
市当局が「地下鉄支援につなげたい」と公にコメントしているのもポイントではないでしょうか。
また、この件についても審議会で検討していくようですね。京都市型の審議会行政で強力に推進していくことでしょう。
京都市の自転車政策については、稿をあらためようとおもっていたんですが、こんな方針も出されています。

改訂京都市自転車総合計画の策定について駐輪場の整備・運営
・民間事業者等との共汗による整備
主に行政が単独で進めてきた駐輪場整備について,今後は,民間事業者や鉄道事業者との共汗による整備を中心に推進していく。

すこし腰が引けてきているような気がしています。
本年度の京都市の施策は地下鉄赤字対策を中心に回っていくということなのだと感じています。環境施策も徐々に変質していかざるをえないのかもしれません。
(過去エントリー)
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