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ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

カネは出さんが口は出す サンガスタジアム建設計画

ちょっと長いですが、経過を含めて引用します。

サンガ新スタジアム、京都市内での建設白紙
京都市内でサッカーJ1京都サンガFCのスタジアム建設を目指してきた京都府、京都市、京都商工会議所が、建設計画を白紙に戻したことが、8日までに分かった。西京極総合運動公園陸上競技場(右京区)の全面改築や横大路運動公園(伏見区)での新設を検討したが、資金計画などで行き詰まり、断念した。市は計画を主導する立場から退くとしている。3者は今後も協力関係は維持し、候補地探しを京都市外の府域に広げて検討作業を仕切り直すという。
関係者らによると、3者はまず、合同で設置した「サッカースタジアム検討委員会」が2006年に提案した西京極競技場の全面改築案を検討したが、工事期間中に代替する競技場の確保が難しいほか、サンガサポーターらの間で専用球技場を求める声が根強いことから見送りを決めた。
その後、交通が不便などの理由で過去に一度断念した横大路運動公園での専用スタジアム建設を再検討した。京阪電気鉄道淀駅が高架化に伴い同公園近くに移転するため、アクセスの問題は解消のめどが立ったが、約100億円ともされる建設費の負担割合で折り合わず、最終的に断念したという。
3者は今後、京都市外でも候補地を探す方針。
市外ではこれまでに、宇治市の府立山城総合運動公園(太陽が丘)や、府が存廃を検討している向日市の向日町競輪場、府が城陽市の山砂利採取場跡地に整備する「木津川右岸運動公園(仮称)」などが候補地に浮上したことがある。山田啓二知事も4月の知事選で、スタジアム建設を公約に盛り込んでいる。
ただ、交通アクセスの問題に加え、資金の工面が最大の課題であることに変わりはなく、ファンらが長年待ち望むスタジアム建設が進む見通しは立っていない。(9月9日、京都新聞)

サンガスタジアム建設問題の歴史は長いです。もともとは2002年W杯の候補地に京都府が名乗りを上げて落選したあたりからの話でしょうか(これが木津川右岸運動公園)。ここには書いてないですが、サンガの事実上のオーナーである京セラの稲盛氏がポケットマネーで建設するなんて話もありました。ぜーんぶポシャった挙句にいわゆる「オール京都」の3者でああでもないこうでもないとやってるわけです。
計画は振り出しに戻り、あの方がさっそく反応しました。

サンガスタジアム計画白紙で門川市長「市内に」
「政令市内に道府県立の本格的なスポーツ施設がないのは京都市だけ。当然、市内での建設が望ましい」−。
門川大作市長は9日の会見で、京都市内へのサッカーJ1京都サンガFCのスタジアム建設計画が白紙になったことについて、あくまでも市内誘致を求めていく姿勢を見せた。
スタジアム計画は市、府、京都商工会議が2006年に右京区の市立西京極陸上競技場を全面改修する方針をまとめたが、工事期間中の代替施設確保のめどが立たずに断念。3者はあらためて計画を練り直す方針を決めたが、事実上、府などが中心となって、市外への建設を目指すとの見方が広がっている。
門川市長は「府民税の6割は京都市民が払っている。『市内は外す』ということでは、市民も疑問に思う。オール京都で考えていきたい」と切り返す。
しかし、100億円かかるとされるスタジアム建設費の負担については、市は財政難を理由に負担額を絞り込む構え。そうなると、府の負担が増えることが想定される。果たして、府民が納得するのか。計画づくりも、その実現も難航しそうだ。(京都新聞)

この経過でよくわからないのは、いったん場所は決まったが負担割合で白紙に戻ったのに、今度は京都市外も含めて候補地を探すという点です。白紙になった原因は負担割合にあるわけですから、仮に市外で候補地が見つかったとしてもどのみち負担割合をめぐって話は進まないのではないかと思います。
門川市長の発言もそれに輪をかけて奇異です。そんなに市内に造りたければ、市内で候補地を用意して市の負担割合を上げればいいだけの話です。「カネは出せないけど、場所は市内でないとダメ」というのでは京都府も納得できないはずです。
そもそも欧州のサッカークラブの多くは自前のスタジアムを持っているじゃないですか。まずはサンガが自前で造るという発想はないのでしょうか。
とはいえ稲盛氏が寄付でもしない限り現実的には無理でしょう。実際それで「オール京都」3者の枠組みができたのだと思います。
特にわからないのは京都市が「市内でないとダメ」とかたくなな点です。スタジアム立地の第一条件はまずアクセスがいいことでしょう。仮に市外だとして京都府も舞鶴や福知山に造りたいと思ってるわけではないでしょう。場合によっては京都市内より市外のほうがアクセスがいいところもあるような気がします。
市長は「府民税の6割は京都市民が払っている」と市民を盾にとったような言い方をしていますが、利用者の利便性を考えているというより行政のメンツ丸出しのような気がします。このあたりは山田知事もカチンときているところではないかと。みなさんはいかがお感じでしょうか。
私は過去に「地下鉄竹田駅の上でどうか」というエントリーを書いています。市が大学誘致を進めている山ノ内浄水場跡地なんかでもいいのではないかと思うのですが。
京都新聞も書いているとおり、こればっかりは「オール京都」でいくら考えても前進はなかなか難しいんじゃないでしょうか。
(関連エントリー)
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