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いつも地下鉄で来ている 京都市ノーマイカーデー

こういう記事は個人的に大好きです。

ノーマイカーデー「違反」、京都市長が車通勤
京都市が「ノーマイカーデー」として市民に車通勤の自粛を呼び掛けている16日、門川大作市長と正副議長が公用車で出勤し、市議36人もマイカーやバイクで来庁していたことが京都新聞社の調査で分かった。開会中の9月定例市会では、毎月16日を「環境に良いことをする日」として市民に努力義務を課す条例改正案も提案されている最中、温暖化対策に率先して臨まなければならない市幹部や市議が、ノーマイカーデーに「違反」。協力している市民や企業から批判が上がりそうだ。
京都新聞社が16日午前7時半から午前10時まで市役所正面や駐車場前で調べた。
門川市長は午前8時35分、公用車で正面玄関に到着し、取材に対し、「16日はいつも地下鉄で来ているが、体調が悪く、車で来てしまった。批判されても仕方がない」と謝罪した。加藤盛司議長も午前9時35分に公用車で正面玄関に着き「ノーマイカーデーとは知らなかった」と釈明。柴田章喜副議長も同20分に公用車で来庁した。
この日は午前10時から市会の特別委員会が開かれ、多くの市議が来庁したが、正副議長を含め38人が車やバイクで来た。内訳は自民党13人、共産党8人、民主・都みらい7人、公明党10人。大半はノーマイカーデーを知らず、「気がつかなかった。来月からは地下鉄に乗る」と申し訳なさそうに話した。中には「市の広報不足もある」と開き直る自民市議や、「こういう取材は困る」と足早に立ち去る共産市議も。「朝の街頭活動から直接来た」「議会後に地域を回るためやむを得なかった」などの言い訳も目立った。
一般の市職員では、家族が運転するマイカーで出勤する人が2人いたほか、条例案で利用抑制対象のバイクでの通勤も44人いた。
市温暖化対策条例改正案では、温室効果ガスの削減に向けた具体策として、事業者と市民にマイカー通勤を控える努力義務や、毎月16日に環境配慮の行動を率先実行する努力義務などを課しているが、関係者から「市民に示しがつかない」との声も出ている。(京都新聞)

関連エントリーでも前に書いていますが、ノーマイカーデーのねらいは温暖化防止より地下鉄赤字削減だと考えています。だから市当局にはもっと真剣になってもらわないといけないのではないかと思います。
ひとつ指摘するとするなら、市長が「16日はいつも地下鉄で来ている」と言っている点です。本当にそうなのか。今年2月のノーマイカーデーの際に市長が地下鉄を利用して登庁した記事が出ていますが、3月以降の毎月16日はどうだったのでしょう。公用車の運行日誌を調べればすぐにわかることです。記事に書いてあるようなことだと共産党の議員が議会で市長を追及するようなことはなさそうだし、ぜひ続編を期待したいですね。
(関連エントリー)
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