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何に払うの?50億 京都会館改修

さらっと書いてあるので見落としそうでした。

京都会館改修、高さどうなる 市は規制緩和検討(2月18日、京都新聞)
京都市が2011年度に基本設計に着手する京都会館(京都市左京区岡崎)の改修で、高さ規制への対応が議論になっている。現建物は27・5メートルだが、新景観政策に従えば15メートルが限度となる。オペラなどを上演できる音楽ホールの建設は困難になるため、市は規制を緩和する方向だが、「景観に配慮し規制を守るべきだ」との声が出ている。  
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しかし、改修に伴いネーミングライツ命名権)を購入する予定のロームから、世界的なオペラなどを誘致できる舞台に機能拡充するよう求められている。場面転換をスムーズに行うため、セットをつり上げる舞台の高さが30メートル程度必要だが、現状の京都会館第1ホールは約13メートルしかない。

高さ規制云々はまあ別にして、太字のところがよくわかりません。
ロームは命名権に50億円払ってるわけで、京都市は50億円をもらうかわりに京都会館命名権をロームにわたすと。契約はそういうことになっているとおもいます。
でも太字のところはそうは書いていません。「ロームから機能拡充するよう求められている」とあります。
ロームが50億円を払うのは確かですが、だからといって市の事業の内容にまで口を出していいのでしょうか。はなはだ疑問です。
それとも、命名権に加えて、「どういう改修をするかに口出しする権」も含めて50億円で売買するという契約なのでしょうか。
もしそうだと、前提がかわってきます。これまで京都市がいっていることとちょっと違うのかなという感じもします。京都市は説明をし直す必要がでてきます。
そこで高さ規制の話です。
仮に「口出し権」を含めた50億円だとしたら、特例で高さ規制を緩和しないとロームのリクエストにこたえるのははなはだ困難だということになり、京都市はロームに対して契約不履行ということになりかねません。そのへんの契約内容はどうなっているのだろうか。くわしく知りたいところです。
逆にいうと、市民のあいだで意見が分かれるような措置を最初から行うことを前提にして京都市が勝手に売買契約をしちゃったというあたりがはたして妥当なのかという話にもなりましょう。
どうなんでしょうね。
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