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脱力と諦観でつづるおっさんの日常

まだ続いてた 京都市VS広隆寺

一件落着かとおもったら、そうじゃなかったんですね。

旧右京庁舎解体再開へ 京都市 1年ぶり「寺側の理解得た」(3月9日、京都新聞)
京都市は8日、隣接する広隆寺の抗議を受けて中断していた旧右京区総合庁舎の解体工事を今月中旬から1年ぶりに再開する、と発表した。市は跡地に計画していた留学生向け宿舎の整備方針を撤回したことで「寺側の一定の理解を得られた」とするが、広隆寺側は「市は工事に伴う建物被害の責任を認めていない」として、工事再開を批判している。
市は留学生宿舎の整備に向け、2009年3月に解体工事に着手したが、宿舎建設に反対する広隆寺は「工事の振動で境内の建物に亀裂が入った」などとして、補償と計画撤回を求める民事調停を京都簡裁に申し立てていた。
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こうした中、宿舎用地として右京区の民間企業から社宅の一部貸し出しの申し出があり、市は大学などと共同で借り受ける方針を決め、区役所跡地の宿舎整備を撤回した。
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跡地は売却の方向で検討していく。

広隆寺のねらいは留学生寮計画を撤回させることだったはずです。最初の目的は達成されたのに、なんで広隆寺は納得しないのでしょうか。思い当たるのは4点です。
1.ほんとに被害甚大だから
2.感情的にどうしても京都市を許せない
3.なにか市との取り引き材料に使いたい
4.売却が気に食わない
このうち私としては「4」が引っかかるんですよねー。広隆寺にしたら、留学生寮は阻止したけれど、京都市がへんな業者に売却してへんなものが建ったらたまらないですからね。「これなら留学生寮のほうがマシだった」てなことになりかねません。
京都市側はすでに売却先を決めていて、それに広隆寺が勘付いているからなのかな、という感じもしますが。
京都市が「寺の一定理解を得た」といってるのも、どうなんでしょうね。よくわからんな、このバトルは。
いやー、目が離せないですね。
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