ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

これも選挙目当てか サンガ新スタジアム建設

この時期「まことに結構な話」がたくさん出てきます。それも京都市絡みで。この話もその類かと思います。

京都サンガの新球場建設を巡り、京都市は30日、伏見区の横大路地区の市有地を無償提供する方針を固めた。京都市は近く府に同市有地を申請する。(11月30日、日経夕刊)

サンガの新スタジアム建設問題については当欄も過去に取り上げています。当初、府、市、商工会議所の3者で建設を模索しており、いったん横大路運動公園で決まりかけたところが、市が「知らんもんね〜」と途中から言い出して3者の枠組みが事実上崩壊。府は京都市外での建設を模索していた、といったところだと思います。
(関連エントリー)
京都市には参加さサンガな サッカースタジアム構想カネは出さんが口は出す サンガスタジアム建設計画
確か費用負担で折り合いがつかず、京都市が事実上脱退したはずです。京都市長は脱退しながら「でも新スタジアムは京都市に出来てしかるべき」などとの趣旨をのたまわってました。
この時点で府は相当アタマにきていたはずですが、気をとりなおして京都市外で候補地を探していました。記事によると亀岡市城陽市京田辺市が名乗りをあげているらしいです。
そこに京都市がふたたび「横大路で」と言ってしゃしゃり出てきたわけです。「タダで土地くれてやるからよう」というわけです。
府にしたら「いまさらなにいってんだ」てなところでしょう。
日経は「府の人口の6割を抱える京都市は有力候補となりそうだ」と書いていますが、これは横大路が白紙になったあと市長が「府民税の6割は京都市民が払っている。『市内は外す』ということでは、市民も疑問に思う」と言い放ってあくまで市内建設を求めたのとまったく同じ理屈です。
京都府はもっと怒っていいはずです。でもたぶん怒らないでしょう。京都市長選が近いからです。
「府市協調」で市長選の現職をバックアップしていくという観点からすると京都市にとって「まことに結構な話」(すなわち現職に有利になる話)に対して水を差すわけにはいきません。選挙が終わるまでは表面上はニコニコしておく、といったところでしょう。
動きがあるのは市長選後なのでしょう。今後の展開が楽しみになってきました。府にはスジを通してほしいよなあ。これで京都市にきまったら名乗りをあげた3市はだまってないよな〜、なんて煽ったりして。
とはいえ、そもそもがなんだかいい加減な話だよな〜。ほんと何でもアリだよな。