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ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

カニづくし

11月に入ると日本海側でズワイガニ漁が始まります。

関西人はカニを食うのってけっこう一大イベントじゃないですか。わたしも10年ほど前に家族と両親で城崎温泉へカニを食いに行きました。

正確に言うと、カニが第一目的ではなく、温泉がメーンでした。温泉旅行の宿選定は通常は私がネットなどを参考に行うのですが、このときは嫁が選んでいました。

嫁は以前に友達とカニづくしを食べたことがあるらしく、そのとき好印象だったので、またカニづくしがいいなと思ってそれを選んだらしいんです。出かける前に嫁から「今度はカニづくし」と聞かされて、私は「ちょっとどうか」と思ったのですが、口には出しませんでした。

さて、宿に着いて夕食が始まりました。まずは焼きガニ、刺身。続いてゆでガニと出ました。最初はおいしいのですが、調理法は違っても基本的にカニであることに変わりはないわけですから、だんだん飽きてきます。メーンは最後のカニすきだったのですが、グロッキー気味になってしまいました。

それは私だけでなく、両親も、このメニューを選んだ嫁も同じ状態でした。結果、カニすきはほとんど手つかず。仲居さんも「もったいないねえ」とこぼしていました。

仲居さんが遠回しに言うのには、要するに本当の地元産のカニが出てくるのは一連のメニューでもひとにぎりで、どうもカニすきがそれだったみたいなのです。

旅行後、私は嫁をなじり、嫁も「これはなじられても仕方ない」てな顔をしていました。

以後も当家ではこの季節にカニを食いに行くこともありましたが、カニづくしはもう頼んでません。