ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

明星と平凡

前回の天才バカボンに続いて半世紀近く前の話です。

幼いころ、母親の実家に行くと楽しみなことがありました。実家にはわたしより10歳くらい上のいとこのおねえちゃんがいて、「明星」と「平凡」を購読していました。それを読むのが楽しみだったのです。

若い人にはわからないかもしれませんが、「明星」と「平凡」というのは芸能人(とくにアイドル)のグラビアや記事が載っている雑誌です。現在のようにネットが発達している時代ではないので、テレビに出ている芸能人の詳しい情報というのは、こういった雑誌で入手するほかなかったのです。

うちの家庭はどちらかというと堅いほうで、母親の実家でわたしがこういった雑誌をむさぼるように読んでいるのを母親はあんまりこころよく思っていないようでした。しかし自分のめいに「こんな雑誌をうちの息子に見せるな」と言うわけにもいかないでしょうし、まあ黙認するしかなかったのだと思います。

いとこのおねえちゃんはフォーリーブスの大ファンでした。そのおねえちゃんには、当時大流行していたボウリングに連れて行ってもらいました。自宅にレコードプレーヤーもないのに、シングル盤も買ってもらった思い出があります。麻丘めぐみだったかな。

なつかしいのでググってみました。平凡はなくなってるけど、明星はいまもあるらしいですね。