ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

仮面ライダースナック

いろいろと思い出される50代男性の方は多いのではないでしょうか。

ざっくり言いますと、仮面ライダーは今から半世紀近く前に放映されていたヒーローものです。そして、このドラマとタイアップしたスナック菓子が販売されてました。その菓子にはオマケでカードが付いていて、カードにはドラマに登場するヒーローや悪役の怪人が印刷されていました。

カードは複数種類あるんですが、封がされているのでどんな図柄なのかは買って封を開けてみるまでわかりません。ここがみそです。

古今東西、カードというのは収集の対象です。人情としては、同じ図柄のカードが何枚もあってもしかたないし、どうせなら悪役よりもヒーローの図柄が当たってほしいところです。

結果、何が起きたかというと、カード目当てで菓子を買う子どもが続出し、菓子は食べられないままごみ箱に捨てられました。それが社会問題になったのです。

わたしもそのころ、そういった子どものひとりでした。さすがに買った菓子を捨てはしなかったと思いますが、なんで菓子が捨てられたか、について、重要な論点が抜け落ちていることを半世紀を経て声を大にして言いたい(笑)

それは、スナックがあまりにおいしくなかったということです。

桜の花びらのかたちをしているのはまあべつにいいのですが、甘い味付けで、いくら子ども向けだとはいえ、あまりにクオリティーが低かった。どこの会社かは言いませんが(笑)、おまけのカードで商品を売ろうとする魂胆がミエミエで、スナック自体をおいしく食べてもらおうという意思はみじんも感じられませんでした。

後年はカード付きの菓子も塩味のポテトスナックに代わり、こちらはさすがにすこしはおいしく食べられたような気がします。

当時は社会問題になったけど、今は携帯の「ガチャ」とかで10万円単位の課金が問題視されていることを考えれば、多少牧歌的だったとは思いますが。

以上、同年代の方には「そんなこともあったよなあ」と思っていただけるネタでした。

【追記】なんでこんなことを思い出したかというと、同じメーカーが出している「ご当地ポテトチップ」が人気らしいと聞いたからです。こっちはまあけっこうイケてるみたいです(笑)