ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

レシート

買い物のレシートをけっこうためる性分です。知らないうちにだんだんとたまってきます。

先日、たまっていたレシートを整理しました。

日常のスーパーなどでの買い物のレシートは捨てました。そして、残りのこれというものは日付け順にノートにのりで貼り付けていきました。

いちばん古いものは2010年だから10年近く前です。デパートで買ったかばんのレシートです。長く使っているなとは思っていましたが、これでまる9年使っていることが判明しました。

あとはクルマのタイヤを交換したレシートもありました。いつ、どの店でいくらのタイヤを買ったかがわかります。タイヤの減り具合は現物を見ればわかりますが、年数もこれではっきりします。

あんまり衣服にお金をかけるほうではないですが、レシートを見れば、いつ、どんなものを買ったかわかります。だいぶくたびれてきたジャージもレシートを見るとまる6年以上着ていることがわかります。「そろそろ新しいのを買おうか」という目安になります。

あとコンサートや美術展のチケットも貼ってます。北陸に行った際のラーメン店のチケットも残ってました。このとき確か3男が途中で迷子になって大捜索した思い出がよみがえってきました。

このようにレシートのスクラップ帳は買い物だけでなく思い出も含めた履歴として非常に秀逸です。

加えて最近のレシートは品質保証の証書を兼ねているケースも多く、いつ買ったかがはっきりしていれば、保証期間内かどうかもたちどころにわかります。

なんでこういうことをしようと思ったのかというと、元ネタがあるんです。

大昔に欧州に旅行に行った際のことです。若かったのでバックパッカーみたいな感じで出かけたのですが、旅先で一緒になった白人の若者が飲み食いなどのレシートをのりで日記帳に貼り付けてコメントを書き加えていたのです。

いまならブログで食べたものの写真をアップするとかもできるんでしょうが、当時はそんな便利なものもないわけで、その若者がやっていたことに「こりゃいいな」と感心したおぼえがあります。

レシートのいいところはお金をいくら使ったかわかることです。それはバックパッカーのような貧乏旅では、予算をどれだけ使って旅の計画をどう遂行していくかという点でとても大切なことです。

加えて、後年、思い返してみたときに費用をいくらかけたかというのは記憶に残りやすいこともあります。たとえば、ミュージカルを見たとして、席がどのあたりだったとか、何千円もかかってたな、とかの情報をたどって当時の記憶が呼び覚まされてくる点があるのではないかということです。

あたりまえですが、レストランとかなら住所や電話番号が書いてありますから再訪することも容易になります。

わたしは今、旅先で会った若者にならってレシートのスクラップ帳をこしらえていますが、ひとつ残念なのは、若者に会って以降、次の海外旅行では若者と同じように旅の日記帳をこしらえようと思っているのにその機会がなかなか訪れないことです。また海外に行きたいなあ。