ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

ごみょうさん

死んだばあちゃんがむかしよく「ごみょうさんにしてください(正確に言うと「しとくない」ですが)」と言ってました。

ばあちゃんは「結構です」「遠慮します」「お気遣いなく」という意味で使ってました。ばあちゃんは明治生まれで、ばあちゃんと同年配の人以外はあんまり使ってなかったと思います。

使うシチュエーションから上記のような意味だということは子どもながらわかっていました。方言のひとつだと思っていました。

そして時は過ぎ、昭和ひとけた生まれの母親はたまに使うような気はしますが、周囲で「ごみょうさん」を聞くことはほとんどなくなりました。

で、「ごみょうさん」って、使い方はわかるけど、語源はなんなんだろうなとふと思って考えてみました。

おそらく「ご無用さん」なのではないでしょうか。「心配ご無用」の「無用」です。それがなまって「ごみょうさん」に変化したのかなと。

そう考えると、方言というより、本来あることばが変化してできた言い方なのかなと思ったりします。

そういうことばってじつはたくさんあるような気がします。まあだんだん使われなくなっていってるんでしょうけど。