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賛否は「集計中」 梅小路水族館計画

以前、エントリー「陸のカッパ 梅小路に水族館計画」でも触れましたが、水族館建設計画の続報です。

京都市下京区に計画されている水族館建設の是非を話し合う「京都水族館(仮称)整備構想検討委員会」(委員長・森本幸裕京都大教授)が29日、予定地の梅小路公園で開かれた。市民意見を公募した結果、「古都京都にふさわしくない」など疑問の声が多く寄せられている現状が報告された。

市民意見は9月19日から10月21日まで募集し、郵送やメールなどで計249件が集まった。

市建設局によると、市民意見での賛否割合などは集計中だが、「地域活性化」や「教育施設」としての期待がある一方で、「観光客は歴史や文化に触れに来る」「公園施設としては異質」など計画を疑問視する意見が目立った。

「古都京都にふさわしくない」 水族館計画、市民から疑問の声(京都新聞)

私としては、京都の魅力を高めるような集客施設として水族館が費用対効果の面から見合うのかどうか疑問に思っています。民間施設だとはいえ、京都市も用地提供するわけですし。

市民の意見はもっともだと思うのですが、一点、「古都京都にふさわしくない」と言われてしまうとどうなのかなとも思います。思考停止を強いるような感じがするからです。

水族館の是非は別にして、「古都京都だから新しい施設の建設も考えていこう」と考えても本来はおかしくないはずです。しかしなぜかそうはならない。古都の雰囲気を残していかなくてはならないのは確かですが、やみくもに「古都だからダメ」と切り捨ててしまうのもどうなのか。

「水族館に疑問をはさみながら、矛盾してるじゃないか」と言われそうですが。

もうひとつ。「市民意見での賛否割合などは集計中だが」っていうのはちょっと眉つばですなあ。募集は21日に終わっています。250件程度の集計なんて、優秀な京都市職員なら2、3人で2、3時間もあればできるはずです。なんらかの理由で現段階では出せないということなのでしょう。あまりに反対の意見が多いから出すのはまずいということなのかな。