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ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

高速無料化反対が筋では 「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会

当ブログでたびたび取り上げている「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会の部会の議事録をあらためて読みなおしてみました。その中で、以下のような発言を見つけました。

休日に市内を走っているクルマは,京都以外からのクルマが多い。これから高速道路が休日1000 円になると,この春は今までにないようなクルマが京都に流入することになって,市内に住んでいる人がこれだけ頑張っているのに,土足で踏みにじられるようなことになってはいけない。
第4回公共交通優先のライフスタイル検討部会(2009年2月25日)
http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/cmsfiles/contents/0000063/63464/r5shiryou11.pdf

この審議会の目的のひとつは京都のまちなかの自動車をできるだけ減らすことです。そのためには、自家用車で京都観光に来る人を排除する必要があります。もしくは、自家用車で来ずに電車やバスを使って来てもらうか、郊外で自家用車を停めて、公共交通機関でまちなかまで来てもらう必要があります。
観光は京都を支える大事な産業です。観光客は京都に来て名所を見たり飲み食いしたりしてお金を落としていってくれる大切なお客さんです。そのお客さんが自家用車で京都を訪れることを「土足」とまで表現するわけですから(この発言内容自体の是非はここではおきます)、審議会としては、なみなみならぬ決意で自家用車の京都中心部流入抑制に取り組んでいるのだと推察します。
高速料金の値下げだけでも審議会の委員は自家用車の流入が増加するのではないかと(今年2月時点で)危ぐしているわけです。それが一律1000円どころか民主党が提唱するように無料になったらどうでしょうか。審議会の危ぐはますます大きくなるのではないでしょうか。
9月13日の京都新聞朝刊に高速道路無料化への賛否を都道府県知事に問うたアンケートの記事が出ています。京都府の山田知事は賛否を示さない一方で「観光客が増加するなどの効果は認められる」としているようです。
仮に無料化すれば観光客が増加するとしましょう(というか、当然そうなると思いますが)。これは審議会の理屈からすれば、知事の評価とは違って、高速が無料化することで自家用車で京都を訪れる観光客が増加することは好ましくないことである、ということになりましょう。
であるなら、「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会もしくは審議会を開いている京都市は高速道路無料化に反対すべきなのではないでしょうか。無料化が温暖化対策に逆行するというのは広く言われていることです。環境モデル都市を標榜し、審議会をつくって施策を検討しているわけですから、反対表明は避けては通れないのではないかと思います。