ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

変節の人 ミシュラン続報

ミシュランの大阪・京都版が発売されました。

世界的に有名なレストランの格付け案内本「ミシュランガイド京都・大阪」の発刊を前に、出版元の仏タイヤメーカー、ミシュラン社が13日、京都市東山区建仁寺本坊で記者会見し概要を発表した。京都市内の6店と大阪市の1店が、最高評価に当たる「三つ星」を獲得した。
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009101300173&genre=M1&area=K00

ミシュラン問題に関しては当ブログでたびたび取り上げています。
(過去エントリー)
黒船が来た ミシュラン発売「違和感」発言に違和感 ミシュラン続報「けったくそ」だけでは ミシュラン調査
「格付け」ということで京都の料理界には拒否反応もあったみたいですが、店側からすれば、ミシュランの情報を商売に結び付けていこうとするならそうすればいいし、反対に気に入らなければ無視すればいいだけの話だと思います。大げさに考える必要はないのではないかという気がしています(ただし、この手の情報は観光都市・京都では意味があると私は思います。くわしくは過去エントリーをごらんください)。
ミシュランに掲載されることで一見客が増えて商売がやりにくくなる」といった声も店側からあったように思います。仮にそうなったとしたら、店側がミシュランを提訴すればおもしろいのではないでしょうか。
本筋はこのあたりとして、おもしろいと思った点を少々。
記者発表の場所はどうして建仁寺なのでしょう。ミシュラン側としては「和風」をアピールしたいからでしょうが、京都にお寺はたくさんあるなかで、どうして建仁寺なのか。ミシュラン建仁寺のコネクションはどこにあるのでしょうか。
そしてもう1点は、今年4月時点で「客観的評価は歴史ある店には違和感がある」「京都の食文化には独自の価値観があり、客観的評価に違和感があることは事実」(いちおう「外部からの刺激で京都の食文化を発展させたい」とも言ってますが)と勇ましかったこの人です。

レストランの格付け本「ミシュランガイド」の京都・大阪版の発刊決定を受け、日本ミシュラン社の社長ら3人が7日、京都市役所を訪れ、門川大作市長と会談した。発刊決定が京の料理界に波紋を広げるなか、門川市長は「客観的評価は歴史ある店には違和感がある」と話した。
フランスのミシュラン社は2007年にアジア初の東京版を発刊し、第二弾として京都・大阪版を10月に発刊する。京都には老舗が多いため「正当に評価できるのか」といった不安の声も料理界から上がっている。
門川市長は「京都の食文化には独自の価値観があり、客観的評価に違和感があることは事実」と述べつつも、「外部からの刺激で京都の食文化を発展させたい」と強調した。(京都新聞)

この方、ミシュラン発売を受けてまたコメントしています。日経の関西版によると「京都が苦手だった世界への情報発信でミシュランをうまく活用すべきだ」と言っているようです。
なんかだいぶトーンがかわっているような気がするのはわたしだけでしょうか。なんらかの大きな心境の変化があったのでしょう。他人のわたしにはよくわかりません。