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ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

いまさらながら京都市交通局退場問題について考えてみました

ちょうど1年前、京都市を揺るがしていたのは、市の審議会部会長が交通局の理事者に対して事業撤退を迫った「京都市交通局退場問題」でした。私が市の審議会に注目するようになったきっかけの事件です。審議会は空転し、部会長(中川先生)は結局辞任してしまいました。
過去エントリーで振り返っておきます。
(過去エントリー)古い順
前代未聞 京都市交通局に退場勧告最初から本気だった 京都市交通局退場問題審議会VS審議会「仁義なき戦い」 地下鉄有識者会議先生、どこ行ってしもたんや 京都市交通局退場問題中川先生の捲土重来を祈る 京都市交通局退場問題中川先生、それからどうした 京都市交通局退場問題中川先生、最後の一撃 京都市交通局退場問題
このころは「なんでこんな騒動になるのかな」と思っていたのですが、1年たってすこしわかってきました。
ポイントは地下鉄の赤字問題だと思います。
「歩くまち・京都」の方向性自体にはなんのケチもつけようがありません。非常にいいことです。
そうなんですが、ついでに地球温暖化対策や地下鉄赤字対策をくっつけて一石二鳥、三鳥を狙おうと京都市がするからややこしくなっている。その結果、こういった「事件」を招いたのだと思います。
退場問題の場合、部会長は純粋に「歩くまち」の推進を考えて地下鉄や市バスの改善を交通局側に迫ったのですが、交通局は「そこまではできません」と拒絶したために騒動となりました。
そのころはまだ地下鉄の赤字問題はそれほどクローズアップされていませんでした。交通局はなぜ拒絶したのか。これは、地下鉄問題を念頭において交通局側の立場で考えてみるとわかりやすいとおもいます。
交通局側はおそらく京都市の幹部から「地下鉄を助けるために『歩くまち』を進めていくから」と事前に聞かされていたのではないでしょうか。
にもかかわらず部会長は過度な要求をしてきた。要求の中には経費増になるものもあります。その結果、増収につながるならそれはそれでいいのですが、そうならなければ負担増となり、赤字を増やすだけで終わってしまいます。
退場勧告があった席上で交通局側はこういっていました。

部会委員の交通局幹部3人は「限られた経費の中で最善を尽くしている」などと反論したが、交通局だけ発表の機会が与えられず、戸惑った表情を見せた。

いまから考えると、この交通局の発言の意味がよくわかるような気がします。
交通局側からすると「『歩くまち』は地下鉄問題に対する無条件の援護射撃だとおもってたのに、逆に背後から弾が飛んできた。聞いてないよ」といったところでしょうか。
この部会長はそのへんの大人の事情を知ったうえで交通局に対し改善要求をしていたのでしょうか。たぶんカラクリはわかってたのだと想像しますが、これ以上はちょっとわかりません。
(過去エントリー)
いまのところ自転車は入ってません『歩くまち・京都』総合交通戦略に関する一考察