ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

「京都×ふるさと納税」大作戦

選挙も終わったからでしょうか。だんだんおもしろい行政記事が出るようになりました。

京都市は、14日から8月末までに「ふるさと納税」で1万円以上寄付した人の中から抽選で1人に、自分史や大切な思い出をストーリー仕立てに描いたオリジナル漫画の制作権を贈る。京都国際マンガミュージアム(中京区)のスタッフが作画を担当する。
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市財政課は「京都ならではの特典で、全国でも珍しいはず。財政難を少しでも克服できれば」と期待する。(7月14日、京都新聞)

京都市にしてはなかなか意欲的です。いいんじゃないでしょうか。
でもこういうのはもっとお金持ちに訴えかけないと。
お金持ちは名誉がほしいのです。でも名誉市民あたりではダメですよ。
こんなのはどうでしょう。叙勲推薦権です。
叙勲の推薦枠は大体、都道府県や政令市がもっているはずです。中でも地方自治功労は当選回数の重ねた首長や議長経験者はだいたいもらってます。
その枠を返上させてふるさと納税で多大な貢献があった人をかわりに地方自治功労者として国に推薦しましょう。推薦とかいっても各自治体が枠をもってるわけだからまあ通るはずです。
ただおおっぴらにやると千代田区江戸城跡方面から深い憂慮が示されるので注意が必要でしょう。あくまで「ここだけのはなしですが」としてかつての「M資金」みたいな感じでお金持ちに持ちかけましょう。
また、カモフラージュのため、寄付をしてくれた人は京都市の審議会委員を委嘱します。そうすれば文字通り京都市政に参画しているわけですから、地方自治功労だと堂々と主張できます。
当然、寄付金額によって勲章のグレードが...といいたいところですが、不謹慎なのでこれくらいにしておきます。
さいごに、財政課の「全国でも珍しいはず」というコメントはいただけません。「なんでも全国初」の京都市としては、各政令市に電話をかけて調べまくり、「全国初!!」などとビックリマークを2つぐらいつけてPRしてほしいところです。こういうところをみるかぎりではやっぱイマイチやる気はないのかなと思ったりするので。ディテールも大切にしないとダメでしょうね。
追伸
こんなのもどうでしょうか。
1.町名、通り名に寄付者の名前をつける
ネーミングライツの変形版ですな。もちろん構造物、学校等も可。「地下鉄松下幸之助線」なんてのもいいかもしれません。
2.市庁舎に寄付者の肖像画を飾る
書いててイマイチだな。
3.寄付者専用の市条例を制定する
これもイマイチ。
4.寄付者の子孫を市税免除にする
国債、市債みたいな考え方でしょうか。前借りみたいなことですけど、市にとってはあんまりおいしくないかも。