ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

ランニングコストは 烏丸通にケヤキ

まことに結構なことで、ケチのつけようがありません。完全な出来レースですね。

緑あふれる烏丸通りに 丸太町−京都駅間 中央分離帯にケヤキ植樹(京都新聞)
京都商工会議所は29日、烏丸通丸太町通−京都駅前間の中央分離帯に高木のケヤキを植えて、統一した景観をつくるよう京都市に要望した。来年度は京商創立130周年の記念事業として、まず中京区の丸太町−御池通間に着手するように求め、植栽の経費は京商が負担する。
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京商は合わせて、歩行者や自転車にも配慮した安全な道路整備を求めており、市は京都府警などと協議して数年がかりで整備する。将来的には区間を京都駅前(下京区)まで延長し、統一した景観の烏丸通にするという。
立石義雄会頭は「烏丸通を緑豊かな美しい景観にして後世に残したい。市で予算化されれば、寄付を募りたい」と話す。細見吉郎副市長は「市の緑化施策の起爆剤にし、市中心部で緑が占める比率を高めていきたい」として、来年度予算案への計上に向けて調整している。

ひとつは京都市長選に向けてのアピールというのもあるんでしょう。商工会議所が提案して、京都市が実現する。商工会議所は市長選で現職の支持基盤です。京都市は商工会議所に顔を立てることができます。両者のうるわしい連携プレーです。
また「歩行者や自転車に配慮した道路整備」ともあり、京都市が推進する「歩くまち」や温室効果ガス削減施策とも符合します。
じつによく練られていると思います。選挙を考えると発表のタイミングも今しかないって感じのピンポイントです。
でも京都市民ならこう思うのではないでしょうか。「烏丸通にケヤキを植えるのはいいけど、では、なんで御池通のケヤキは撤去されちゃったのか」と。
御池通でケヤキが撤去され、現在のような広々とした雰囲気になったことに関してはよしあし、好き嫌いがあるでしょう。商工会議所が御池通でケヤキをなくしたわけではないのでしょうが、御池通をあんなかたちにしておきながら、副市長が「市の緑化施策の起爆剤に」と語るというのは、「どの口が言ってるのか」という話なんじゃないかと思います。
「植栽の経費はうちが負担するがな」といった商工会議所のもの言いも気になります。木を植えた以上、管理が必要なはずです。その経費は誰が負担するのでしょう。結局、税金になるのでしょう。
それと、「カネ出すわけだから、当然うちの目の前からな」というのもどうなのか。人通りを考えると御池以南のほうが優先順位は高いと思われますが、そのあたりもどうなんでしょうか。
まあ、でも基本的にはいいことですよ、って、それじゃフォローになってないか。