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ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

審議会VS審議会「仁義なき戦い」 地下鉄有識者会議

以前に書いた「京都市交通局退場勧告問題」があらぬ方向に飛び火しています。
過去エントリー
前代未聞 京都市交通局に退場勧告最初から本気だった 京都市交通局退場問題

3月30日に開催された第3回「京都市バス・地下鉄事業経営健全化有識者会議」です。公開された議事録が興味深いです。というかトンデモな内容です。
http://www.city.kyoto.lg.jp/kotsu/page/0000059918.html

(交通局)管理者
それから本題に入る前に少しご報告をさせていただきたいと思います。先般新聞記事で,京都市が設置している「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会のことについてであります。我々交通局もその中の公共交通ネットワーク部会に参画をしていて,他の事業者の方々と,どのようにすれば使いよい公共交通ができるかを,部会の中で議論を重ねて参りました。そのような中,突然新聞に記事が載ったわけですが,その見出しは「交通局,事業から退場」というセンセーショナルなものでありました。「どうなっているのだ」という驚きやご心配を委員の皆様方にはおかけしましたので,簡単に経過だけを説明させていただく時間を頂戴したいと思います。先程も申しましたように我々交通局は,この部会で民間の事業者と共に参画し,何度か議論を重ねてきました。前回の部会の直前,2日前ですが,部会長の方から7つの具体的な項目についてご提案があり,その2日後の部会でこの7つの具体的な提案について1年以内に実施することを約束しなければ退場にするという状況になってしまいました。我々も部会長ともお話をさせていただきましたが,なかなかお考えが変わられないということで,局内で緊急に協議を致しまして,具体的に,「やります」とお答えできるものと,今の状況の中では,1年以内の実施を確約できないという部分と,事前にこの2つの領域に分けて,回答をさせていただいたわけですが,部会の当日,冒頭から不十分だということで退場をお受けするという経過になりました。我々の部長が3人出席しその場に残って,なんとか用意した意見を申し上げたのですが,結果的にあのような形で新聞に報道がされたところです。
ご提案の7つの項目につきましては,我々としてもしっかりと検討し協議をしながら,実現できるのかどうか,あるいは,実現できたとしてもご利用いただく方の視点と,こういう財政状況の時ですから,経営上の視点と両方しっかり見つめながら,どのようにすれば到達点に届くのかの検討を一つずつ真摯に進めていきたいと思います。また,いろいろとご指導賜りますようにお願い致します。簡単ですが経過のご報告とさせていただきます。
委員
審議に入る前に,今,葛西管理者の方からご説明がありました件ですが,私も新聞を見てびっくりした者の一人ですが「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会で審議している総合交通戦略と,私たちで進めさせてもらっている有識者会議で検討していることは,全く無関係ではないだろうと思います。したがって,私は先程の管理者のご挨拶で安堵したというか,納得したというか,安心しました。片方はもめているわけです。真偽の程はわかりません。部会に出ていないので,新聞記事からしか判断できませんが,あまりうれしいことではないと思います。我々は有識者会議で経営健全化の会議をやっているわけで,片方で起こっていることについて,有識者会議として,どのような姿勢で,基本的にどういう考え方をもっているのかをはっきりさせておくことが必要だと思っていました。先程の管理者の見解に大賛成です。新聞記事はセンセーショナルですが,ものの受け止め方は,こうして出た以上は,京都市の交通の在り様,交通局の努力について市民がより関心をもつチャンスだと積極的に受け止めたらどうでしょうか。経過がどうだとか,言い過ぎたから,といえばきりがない。これで市民が一人でも多く,京都の交通事業,交通問題に関心をもってもらうという具合に我々は前向きに受け止めて,管理者が言われたように,ここに出ている項目のできることは前向きに交通局も検討していただいて,それを組み入れながら前に行くという基本的姿勢について有識者会議も賛同であるというか,そういう考え方であるというのを共通の認識にしておいていただければどうかと思います。
副座長非常に適切なご発言をいただき,ありがとうございました。私たちは,交通局がいろいろと事業展開されている事業の経営改善について議論しているわけですが,いろいろと課題もあるし,解決しなければならない問題も公共交通にはあるわけです。葛西管理者が言われたように,実施可能なものは,どこでどういう形で提案されたものであったとしても真摯な態度で受け止める。ただ,出来ないものは出来ないと言わないと云わざるを得ない。

過去エントリーにあるとおり、3月13日にあった京都市「歩くまち・京都」総合交通戦略策定審議会の公共交通ネットワーク検討部会で部会長の京大教授から「取り組みが不十分」として京都市交通局が部会からの退場を勧告されました。それに対する「弁明」が冒頭に交通局からされています。

あたりまえですが、この有識者会議と検討部会は別の審議会です。そして問題の退場勧告は検討部会であったことです。だとすれば、当該の部会か親審議会である策定審議会で続きをやるのが自然というか当たり前です。
他の審議会で語られた内容に対する弁明をこの有識者会議でやるってのはどうなんでしょうか。しかもこの有識者会議には一方の当事者である京大教授は出席していません。まるで欠席裁判のようなことになっています。交通局が一方的に事情説明して、委員の一人が「見解に大賛成」と言い、副座長も委員の発言を「非常に適切」とフォローしている。
策定審議会の仕切りは都市計画局で、有識者会議は交通局ですから、交通局は「ホームアドバンテージ」を使ったとも言えます。でもちょっとやりすぎではないでしょうか。同じ京都市の審議会同士でこんなことが行われているというのはなんだかなあという気がします。発言の機会を与えられない場で一方的に言われているわけで、当該の京大教授は有識者会議に抗議してもいいぐらいではないでしょうか。
ネットにはないですが、4月4日の日経に『「歩くまち」議論暗礁』という記事が出ています。「京大教授が交通局の運営能力を厳しく批判したことが同局や参加企業の反発を招き、意見取りまとめが難航している」と書かれています。次回会合は「当面開けそうにない」(市幹部)ということで、「門川市長の悩みの種となりそうだ」とのことらしいです。
記事では交通局や企業が京大教授に対してご立腹とのことらしいですが、有識者会議で欠席裁判をされたら京大教授だってご立腹なんじゃないかと思いますけどねえ。
もめごとというのは傍目には面白く映ります。でもそんなことをやってる場合じゃないはずです。そのもめごとに自ら首を突っ込んで輪をかけようとしている有識者会議というのはどうなんでしょうか。
検討部会で退場発言があったのは3月13日の第6回会合です。最近、その前の第5回分の議事録が出たようです。これについてはまた稿をあらためて触れたいと思います。
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