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50年で50億円は高いのか安いのか 京都会館命名権

ひさびさに食いつくニュースがありました。

京都会館命名権ロームが取得 50年で50億円(2月8日、京都新聞)
京都市は7日、全面改修を計画している京都会館左京区)のネーミングライツ命名権)を半導体メーカー・ローム(本社・右京区)に約50億円で売却すると発表した。期間は50年。企業名を入れる対象を会館本体かホールにするかは今後、協議する。市は約90億円の事業費の一部に充てる方針で、市施設の命名権導入は3例目。
市は昨夏、音楽支援活動に熱心なロームに命名権購入を働きかけ、ロームは世界的なオペラやクラシックの公演ができるようホール機能の拡充を条件に協議。1年間に1億円の計52億5千万円(2億5千万円は消費税)で合意した。市は改修費の一部に充てるため整備段階から支払いを求めていく。ロームは「文化財産の命名権を取得する意義は大きい。社会貢献活動に取り組むロームの名を世界に発信したい」としている。

このご時勢に景気のいい話ですなあ。
以下、感想を列挙。
まず、ロームは命名権購入という形でなく、50億円を京都市に寄付して名前を永久につけてもらったほうがおトクだったのではないでしょうか。まあ、これだとどういう名前をつけるかは市にイニシアチブがあることになりますけど。
2番目に、記事に「昨夏から働きかけ」とあるわけで、ロームが「うん」といったから改修が実現したということなんでしょうね。京都市はなんか他人のふんどしで相撲をとってる感じがしなくもない。そのへん、ロームの関係者はどうおもっているのでしょうか。興味のあるところです。
最後。これって改修費にあてるわけですから先払いなんですね。50年っていってるけど、地震などで途中で建物が壊れたらどうするのかな。建て直してまた「ローム●●会館」とするのだろうか。その辺も契約で細かく詰めているでしょうし、余計なお世話かも。
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