ぼちぼち そこそこ

脱力と諦観でつづるおっさんの日常

デフレ

いまから30数年前、東京で学生生活を送りました。

貧乏だったので、食事は大学の生協食堂が主体でした。当時、いちばん安い定食は200円でした。それではさすがに栄養的にいまいちということで、わたしはその上のランクの270円の定食をよく利用していました。肉の炒めたのとフライものに付け合わせの野菜、ごはん、みそ汁だったと思います。これで文字通り食いつないでました。

そして現在。働くようになって30年余。それなりに稼ぐようになって、妻子を養っているわけですが、外食にお金をかけるようになったかというと、必ずしもそうでないような気がします。

もちろん夜に飲み食いする場合はそれなりの額を払うのですが、昼食だとそんなにお金を使わないような気がします。栄養的には家で食べるときにバランスがとれるので、昼食は簡便に済ませてしまうことが多いのです。

ちょっと前まで牛丼チェーンだと1食300円までで食べられました。うどんのチェーン店で「すうどん」を注文してもまあそんなくらいの額です。

勤め先には社員食堂もあり、そこだとかけそばなら100円台で1食が済んでしまいます。

学生時代、大学の近くに中華定食屋があり、1食550円の定食を食べるのをたまのぜいたくにしていました。そのことを考えると、たべものの値段というのはあんまり上がってないような気がします。自分の食生活がかわったのもあるのかもしれないけど、これがデフレというものなのではないかと感じます。

モヤシの値段が安すぎることが問題になっています。うちの近所のスーパーだったら1袋20円くらいで売ってます。これは、どう考えても30数年前からあんまり値段がかわってないということなのではないでしょうか。卵も「価格の優等生」などといわれます。

物価が上がらないことのメリットももちろん多いのはわかりますが、いいんだかわるいんだか、という印象です。これからの日本はデフレと人口減少でなかなか景気のいい話がだんだんすくなくなっていくということなんでしょうか。